ピアノの先生をしている友人Mのところに

三歳の男の子の生徒さんがいる。

 

 

三歳なんて、ピアノをやるには

あまりに早すぎる年齢。

事実、あまりうまく進んでいないようで

その日も癇癪をおこした三歳児男子は

迎えに来たお母さんに八つ当たりして

持っていた楽譜でなぐりかかった。

 

Mは自他ともに認める、竹を割ったような性格。

この状況を見過ごすわけはない。

「お母さんになんてことするの!あやまりなさい!

あやまらないと帰さないよ!」

この言葉にますます逆上した三歳児男子、

怒り狂ってわめきながら、Mにもなぐりかかる。

それをがしっとつかまえたMが一喝。

「何回言ったらわかるの!

あやまらないと帰さないよ!」

 

 

「この間さあ、お母さんは呆然として

黙って立ってるんだよ。馬鹿じゃない?

普通、親が割って入ってあやまるじゃない。

どれだけ甘やかしてるんだろうね!」と

Mは私に語る。

うん、そうだね・・と帰って

家族にこの話をしたら

「親はMさんが怖くて、動けなかったんだよ。」と言われた。

うん、それもそうかも・・・

 

ちなみにこの時、おびえてあやまった三歳児男子は

今もピアノを続けているそうです。

大丈夫かな?

 

 

十一月十二日  「ば」でした。

三歳でピアノ・・はあかんよな。

リズム遊びとか、楽しいものから入ってほしい。