めずらしくクラシックコンサートの手伝いに行きました。
受付から楽屋へ荷物を運んでいると
ベテランの先生に声をかけられました。
「作曲のA先生が来られているわよ。
あなたもお世話になったでしょ。
あとでご挨拶に行っていらっしゃいね。」
実は気づいていました。
ロビーの端っこに座っている横顔。
あ・・と思いつつ
気づかないふりをして通り過ぎました。
同級生のK子が
この先生に言い寄られていたことを
突然思い出したからです。
K子はかわいくて優等生でしっかりもの。
手元に置いておきたいと思ったのでしょう。
大学院に残って、ずっと自分のそばにいろ、と
かなり執拗にせまっていたようです。
「担当教授だから、むげにするわけにもいかないし・・」
困っていたK子。
当時の音楽大学は、男性が少なく、女性が多いので
こういったアカハラ(ある意味セクハラですね)話が
よくありました。
私たち関係ない学生には、わけへだてなく
優しいいい先生だったのですが
・・・ま、彼にとっては私たち、魅力がなかったのでしょう。
結局、あいさつには行きませんでした。
もう会うこともないだろうな。
自分のこんな性格に、
ちょっと嫌気がさすこともありますが
やっぱ、アカハラ(セクハラ?)はいやだ。ねえ。
五月二十九日 「ば」でした。
K子は、教員採用試験を受けて合格し
(二十倍の競争率でした。ほんっとーに優秀な子だわ)
「受かったので先生になります。」と、A先生と決別。
同じ職場の同僚と結婚して
今もばりばり働いています。よかったよかった。