小学一年生のYちゃん。

ピアノは大好きだけど、練習はいや。

「いったいどうしたら練習するようになるんでしょう?

私も楽譜が読めないので、ついてやっても

あまり役に立たないし、すぐけんかになるんです。

お母さまからの相談です。



「一日五分でいいんですよ。少しずつ繰り返して。

あとはいやにならないように、おだてておだてて。

この後、学年が進んで算数や漢字の宿題をするのも

結局同じですからねー。お母さまはできるだけ

おこらないように、うまく習慣をつけて。」



えらそうに説明する私ですが

実のところ、ちょっと自信がないところもある。

というのは、私

「ピアノの練習がいや」という経験がないのです。



小さい頃、社宅に住んでいました。

まわりの女の子は、みんなピアノを習っていて

自分も早く弾きたくて、親にせがんで

とにかくどんどん弾きたくて歌いたくて

「楽譜をどうやって読むか」なんて、考えたことも

なかった。弾くために歌うために、

ひたすら楽譜をにらんで練習していたら

いつのまにか、楽譜が読めるようになっていましたっけ。

そしたら、あとはどんどん弾くのみ。

知らない曲があったら練習して、

弾けない曲があったら、ひたすら弾いて・・



小さい子を教えていて、

「えーっ?こんなに楽譜って読めないの?」と

思うことがあります。

自分はその経験がないから、わからない。

で、手を変え品を変え覚えさせる。

練習も、「一日五回でいいからさ。」とか、

「ここ弾けたら最高なんだけどなあ、あとちょっと!」

とか、言葉を尽くす。



ま、それだけ好きだったから、先生になったんだし

だから、手段を考えて、教えていかなければね。

さて、Yちゃんをどうひっぱっていくか。

ここからの課題ですなあ。




三月二日  「ば」でした。

「息子さんにはどうやって教えたんですか?」とも

よく質問されるのですが、これまた記憶にない。

ピアノ自体は、先生がちゃんと教えてくれたし

その練習を時々見て、ポイントを指摘したくらい。

そういえば、つい先日、息子の「た」も

「弾きたかったからいっしょうけんめい

楽譜が読めるようにがんばったよな。

どうやったら読めるか、なんて考えたことない。」

と、私と同じことを言っていました。

ああ、がんばろう。