二十年前の一月十七日、

体調が悪かった私は、熟睡できず、

ふとんの中でうつらうつらしていました。

だから、初めに揺れた瞬間をよく覚えています。

横にぐらぐらぐら。あ、地震だ、こんな朝早くにいやだな。

でも、次がすごかった。

本当に縦でした。ぐっらぐっらぐっらぐっら・・・



息子の「た」がまだ五歳で、けっこう寝相が悪くて

私たち、いつも「た」をふすま側にして

家具を置かない六畳間に三人で寝ていました。

これが幸いでした。というのも

この部屋の隣のリビングでは、食器棚から食器が

どんどん飛び出して割れ続け

その隣の部屋では、細長い本棚がばったり倒れた!

・・・今、その本棚、「た」の部屋にありますが

絶対彼が寝ている方向には倒れないようにしています。

それにしても、縦揺れは本当にこわい。

隣で寝ている「た」の方へ行くこともできない。

だんな「ぴ」が、私たち二人をかばおうとして

必死で寄ってきてくれるのですが、それも難しい。

やっと彼がおおいかぶさってくれたのは

揺れが落ち着く頃でした。



その時の教訓として、今も守っていることがあります。

・翌朝着る服は、すべて枕もとに置く。

・めがね(私、近眼です)と財布の入ったかばんも。

・携帯ラジオと電池と懐中電灯は、常備して置いておく。



この三つがなかったために、あの一月十七日、

本当に動けませんでした。だって隣の部屋は

ガラスまみれなのに、暗くて見えないし

停電になっているから、状況もまったくわからない。

当時住んでいたのは新築のマンションで

しっかりした建物だからよかったけど、

もし建物が倒壊していて、なのに動けなかったら

本当に危ない。



ああ、二十年ですね。

語り継いでいかないとね。



一月十六日  「ば」でした。

珍しく、夜の七時に梅田にいました。

阪急前歩道橋の気持ちよさ!あかりの美しさ!

そんなことからも震災を思い出します。しみじみ・・・