ご近所に、老犬を毎日散歩させている

御夫婦がおられます。

柴犬の雑種のその子は、若い時は元気で

お宅のチャイムを鳴らすとワンワン言ってましたが

十七歳になった今は、足がふらふらになり

一歩歩くのも大変そう。

御夫婦は、そのゆっくりした歩みにつきあって

スローテンポで歩いておられます。

でも昨日、久しぶりにお見かけしたら

御夫婦はお二人だけで散歩しておられました。

よほど具合が悪いのか?

それとも、もしかして?



我が家のしろみ(チワワ三歳)は、まだ若いので

まだ、そういう感じはわからない。

でも、いつかはやってくる老後。

動物病院で会った、まったく動けなかった大型犬。

かなりの年齢のようでした。

待合室に寝かされて、ぴくりとも動くことができず

でも、澄んだ目で、回りを見まわしていた。

混んでいた待合室は、しーんと静まり返り、

じっとその子を見ていました。

今思い出しても泣けてくる光景です。



「しろみは小さいから、

もし動けなくなったら、乳母車買ってきて

中に入れて、好きな公園へ連れていこうね。」

「それがいいな。

その頃には「た」(息子)も働いているだろうから

老夫婦二人でね。」



いまいち見えてこない自分たちの老後ですが、

どうやら、ひとつだけは

目標ができたみたいです。




三月十八日  「ば」でした。

家事用の服として、「た」が

高校時代の体操服を提供してくれました。

男ものなので、もちろんぶかぶか。

その上、彼の学年カラーは「緑」で、

今、私は、全身緑色。

息子は、「いやあ、緑だねえ。」と

私を見るたびにしみじみ語り、

だんなは、「どこへ走りに行くの?」と聞く。

だからあ、家事着だってばあ!