「た」が小さい頃、車で30分ほどのスーパーへ

毎週、通っていました。

おめあては、その中にあるさかなやさん。

大きないけすや調理場があって、

元気なお兄さんたちが、たくさん働いている。

何回か通うと、顔を覚えてくれて、

おすすめの魚や調理法を教えてくれました。

まだ小さかった「た」は、必ず誰かが

いけすのところへ連れて行って、

相手をしてくれたものでした。

そう、あの震災までは。


被災後再開したスーパーからは

あのさかなやさんは、なくなっていました。

本店が全壊したので、

店舗をすべて整理したとのこと。


ずいぶん後になって、

プレハブ建ての本店をはじめたということを

新聞で読みましたが、

その「本店」は、うちからはかなり遠くて、

もう行くことができなくなりました。


さて、つい先日、

たまたま入ったさかなやさんが、なんだか

なつかしいような気がして

何回か通ううちに、

なんと、あのお店と同じ経営であることが

わかりました。

また店舗を出せるようになったのですね。

よかった!


今日は家族全員でその店へお出かけ。

あの頃知り合いになったお兄さんたちは

もういないけれど、

同じように、顔を覚えてくれて、

声をかけてくれる若いお兄さん。


今日の夕食は、いわしとお刺身。

明日は、ぶり、明後日はさば。

また、楽しませてもらいます。


やっと、震災の影から抜け出せたようで

ちょっと嬉しい、16年目の冬です。



1月23日 「ば」でした。

さかなやさんの話をしたら、「た」が

「いつも魚を見せてくれた。

みんな、やさしかったよね」と言いました。

いい思い出って、大事ですね。