『湯を沸かすほどの熱い愛』
製作年度:2016年 上映時間:125分
皆様、こんにちは。
いかがお過ごしですか?
久しぶりにブログを書きます。
今回はとある日本映画の紹介です。
宮沢りえ演じる母:双葉と杉咲花演じる娘:安澄。
そんな母娘を中心として描かれる家族再生の物語。
しかし、この家族、ちょっと複雑な関係なのです・・・。
家は銭湯をやってます。
しかし、オダギリジョー演じるダメ親父が蒸発することで店は休業状態。
そして、娘の安澄は学校でいじめられ登校拒否寸前。
しかも双葉自身は末期ガンで余命2ヶ月と診断される。
こんな悲しみのズンドコ状態の一家ですが、母は強し!めげません!
離れていった夫を連れ戻し、
休業していた銭湯を復活させ、
いじめられてる娘に学校に行くよう促して、いじめを克服させる。
自分がいなくなっても大丈夫なようにあえて家族に厳しく接する母、双葉。
これぞ家族への愛、湯を沸かすほどの愛なんだ!
やがて終末を迎える双葉なのですが、子供たちがたくましく生きてゆかん、とする姿が何とも愛おしいです。
お母ちゃんの前では絶対に涙を見せたらあかんよ、と妹に諭す安澄。
そんなたくましくなった娘たちに安心してか、母は天国に旅立ちます。
大好きな銭湯で葬式をあげ、皆に見守られながら・・・。
こんな銭湯のお湯のような熱い家族の愛の物語。
胸にじんわり熱いものがこみ上げます。
嗚呼、いい話だった・・・。
しかし、しかしですよ。
何だか違和感が・・・。
エンドロールを眺めながらも、どうしても胸にひっかかるものがあるんです。
物語の最後のシーンで父(オダギリジョー)が言うんです。
「これ、まずいよねぇ」
「うん、絶対にまずいでしょ」
この意味深な会話は何なんだろー?
む、むむむ!?
もしかして、もしかして・・・!
え、え~~~~~~っ!!
そういうことだったのか~~~~っ!!
物語の真実を知った時、この家族の愛の深さに衝撃が走ると共に恐怖を感じました。
この真実に気づかなければ、温かな余韻に浸ることができたのに・・・。
知ってしまったら、何だか胸が、、、熱いぜ!
『湯を沸かすほどの熱い愛』
・・・なるほどね。
おうちステイで退屈されている方、ぜひ見てみて下さい!
あなたはきっと家族の愛に涙する、、、そして真実を知った時、あなたはきっと恐怖する・・・(笑)
公式サイト:http://atsui-ai.com/