将来何になるの?
と小さい頃は大人に聞かれることが多かったものです。
そのたびに
トリマーさんになる
と呪文のように答えていた私は、今本当にトリマーとして働いています。
お客様のお嬢さんが、私を見てトリマーになるという夢を抱き、この秋にトリマーの専門学校に進路を決めた、というご報告がありました。なんとも光栄なお話です。
小さい頃からトリマーになる、と自己暗示をかけ続け、当たり前のようにそのレールを進んできたお陰で、進路に迷ったことは幸いありませんでした。
トリマーさんを初めて見てから、憧れ続け…今は反対に、私が少しでも影響を与えられるトリマーになれたのかな、と嬉しく思うと共に身が引き締まりました。
トリマーの専門学校に2年間通い、それから社会に出て5年。
年が明けたら丸6年になります。
私は自分でも運がいい奴だなぁと思うのが、新卒ぺーぺーで入社したサロンの先輩に出会えたことです。またそこでは最初からカットを学ばせてもらえました。
この方に出会えてなかったら、私は今はトリマーを続けていないと断言できます。
ただ私が頑張れたのはたった一年でした。先輩にはトリマー自体を辞めたいと言わずに退社する時、
何かを察した先輩が「カット上手になったね。あなたにはセンスがあります。これからもっと素敵なトリマーさんになってください」という内容の手紙と、私にはもったいないくらい良いハサミをくださりました。
たった一年しか経験していないのに、「向いていない」なんて一人前の言葉を吐き、「嫌になったから」という安易な理由で辞め、お世話になった方々の迷惑も考えずに辞める自分が恥ずかしくて仕方ありませんでした。
この手紙とハサミを頂いたことで、またトリマーとして一からやっていこうと数ヶ月後に思うのです。先輩と、事情を知って先輩と一緒にハサミを用意してくださった鋏屋さんにも感謝です。
最初の2年はがむしゃらでした。
私は専門時代も成績優秀でもなく、焦りやすく要領も悪い、本当にお恥ずかしいくらい出来の悪いお嬢さんでした。今私が後輩として当時の私と働くことになったら、なんて厄介な新人が入ってきたんだ…と驚愕するでしょうね(笑)間違いなしの太鼓判!!
明るさでは定評がありました(←自分で言うな・笑)ので、なんとか乗り切りましたが、何より先輩が根気強く接してくださったことにより今があるのです。
一年目は基礎の基礎を学び、先輩のカットには神的な信頼を寄せ、接客も含めこの先輩が一番尊敬する方なのは今でも変わりありません。
二年目は違うサロンで働かせてもらい、まさかの使える新人として迎え入れていただきました。一年やってきたことが報われたようです。ここでは応用でした。けれど一番は他の技術者さんとの人間関係を学ぶことができました。
技術を持つ人数が多ければ、それだけ意見もぶつかり、私は間にいつも挟まれ、生意気でタフになったのもこの頃からでしょう(笑)
ただ、このサロンは人数が多いだけあり、トリマーさんも様々!!トリマーの寿命は短い、という固定観念をあっけなく払拭されました。主婦の方、40代・60代の経験年数はトリマーとしては化石並の方々…(笑)
息の短い仕事だと思っていたので、本物のベテランさんのカットを間近で見ることができて、またしても自分の運の良さを感じました。継続という凄さ、生涯現役という凄さ…、純粋にカッコイイ!と思いました。
そして一年、このサロンで働きながら、家でもトリミングのお仕事を始めようと決めました。
なんだか脈絡もなくつらつらと書いてしまいましたが、キリがないのでまた次回に続きます~。
ここまで読んだ方は、おそらくよっぽど活字がお好きか、よっぽど私がお好きか(笑)