読書記2 江戸怪談 傑作選
先日まで読んでいた本はこれ![]()
堤邦彦 著「現代語で読む 江戸怪談 傑作選 」
時代劇、剣豪系のみではなくこのようなものも読みますです。
この本をみつけたきっかけは愛読の綱淵謙錠先生の本の中で
先生のネタ本のひとつで紹介されていたものです。
綱淵先生のお話にはよくネタとなる元の古書が紹介されるので
手に入りそうなものは順番に買っています。
正直すんごく高価なものもあるけどほとんどは手軽なものです。
でこの本は江戸時代中期のお話が中心だけど
第一章は女性の怨念、執念みたいな題材が多いですが
お話はとても短くて、簡潔で読みやすく、そして怖い。
伝説の伝承はもちろん実話として伝わっているお話もあります。
勝手な男の行動からもたらされる奥さんの怨念のお話の数々ですが
意外なことに原因となる男には罰がくだらないお話が多く、これには後世に
このお話をとりあげた際に別の意見や解釈が付いたり、
いろいろあるようです。(当然ですな・・・
)
第二章以降も今に通じる古典的なお話やいろいろな想いから
生じる怖いお話が盛りだくさん
。
現代に通じるホラーの基本中の基本なストーリーのものもあって
この季節には最高な本です。
現代語訳されると微妙なものもありそうだけど、この本は当たりでした
。
そういえばここ数年、夏のお約束のテレビ番組怖いお話系やホラーが
少ないような気がしますなぁ・・・ちとさびしい
。

