米国:意味不明の法律映画館にライオン同伴はダメ | already read‐news。ο

already read‐news。ο

ブログの説明を入力します。



already read‐news。ο-image0001.jpg
「性交中、夫は卑猥なことをしゃべってはいけない」。
米西部オレゴン州の田舎町にそんな法律があるという。
成立した経緯などは不明だが、旧知の米国人に問い合わせると、「形だけの大昔の法律じゃないのかな」。
実は、米国には、そんな時代遅れのトンデモ法が数多く残っているという。
日本でも、和歌山県警が強制わいせつ事件で参考人の女性に性生活を執拗に聴いた事例が発覚。
米国の一部地域なら、こうした捜査が適法になってしまう?

■「100年前」に制定された法律

冒頭の法律は、オレゴン州ジェファーソン郡の山間部にあるウィローデールという小さな田舎町のものである。
連邦政府の国勢調査の調査対象外らしく、州も国も正確な人口などは把握していないようだ。

米カリフォルニア州に住む友人と電子メールで連絡を取ってみると、大学教員を勤める彼もウィローデールという町は知らなかった。
米国人の多くが地図でニューヨークの位置を正しく指し示すことができないようなのだから、こんな小さな町を知っているほうが驚きだ。

ただ、この友人は、そんな法律がどこかの田舎町に存在することは知っていた。

「変な法律を集めたサイトをネットで見たことがある。そのほとんどが大昔に作られたものらしい。形骸(けいがい)化したまま残っており、もはや適用されることはないんじゃないか」

インターネットで検索してみると、ウィローデールのその法律は「100年前に制定された」とあった。
ただ、いつから遡って100年前なのかの記述はなかった。

■「救急車内で性交はダメ」「ニンニク臭の夫もダメ」「映画観賞のライオン同伴ダメ」

せっかくだから、「変な法律を集めたサイト」にいくつか立ち寄ってみた。

まずは、ユタ州トレモントンの「女性は救急車の中で男性と性交してはならない」。
現実感がなく、意味がよくわからない。
第一、想像力が乏しいのか、そういうシチュエーションが思い浮かばない。
男性(救命士)を求めて、「911」番に架ける女性がいるということか?

次に、ミネソタ州アレクサンドリアの「息にニンニク臭がある場合、妻と合法的に性交することはできない」だが、夫婦間のエチケットの問題であり法律で縛る必要があるのだろうか。

そしてアイオワ州の「5分以上に及ぶキスはいけない」、コロラド州ローガンの「睡眠中の女性にキスをしてはならない」については、個人の趣味の問題だとと片付けられる。

一方、「消防士はナイトウエア姿の女性を助けてはいけない」(ミズーリ州セントルイス)は非人道的な法律だし、「ライオンを連れて映画を観に行ってはいけない」(メリーランド州ボルティモア)にいたっては当たり前だろうと、突っ込みも入れたくなる。

■国・地域に必要な「法律」

米国ではなぜこんな奇妙な法律が今で数多く残っているのか。
時代にそぐわなくなっているはずだ。
連邦政府とは言わないが、州や市、町レベルで“改正”論議は起きないのだろうか。

再び米国の友人に尋ねてみると、「そこのコミュニティーの人にとっては余計なお世話だと思うよ」とたしなめられた。
そのうえで、「そうした法律がどんな経緯でできたか知らないし、ひょっとしたら宗教的な背景があったかもしれない。もし法律改正を唱えれば、保守派などから猛反発を受けるかもしれない」と指摘していた。

よその国の法律をとやかく言うつもりはない。
国民性や文化、歴史、生活スタイルなどもまったく異なるのだから。

例えばネブラスカ州ヘィスティングスでは、「ホテルは法の定めによってパジャマを用意しなければならない」としているが、日本の多くの宿泊施設は浴衣などの寝間着を部屋に備えている。
生活・文化としてそれが根づいている日本ではわざわざ法律で定める必要はないわけだ。
一方で、ヘィスティングスという町では何らかの理由で法制化しなければならなかったのだろう。

例えが飛躍し過ぎているかもしれないが、原則としてすべての国民が公的医療保険に加入する、日本の国民皆保険の制度などは、米国の保守層にとっては受け入れがたいことにちがいない。
だが、多くの日本人にとっては「余計なお世話」だ。

一方、強制わいせつ容疑で内縁の夫が和歌山県警に逮捕されたことを受けた参考人聴取で、性生活をしつこく聴かれたという大阪府内の30代の女性が今年5月、心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったとして和歌山県を相手取り損害賠償を求める訴えを大阪地裁に起こした。

「性交中、夫は卑猥なことをしゃべってはいけない」

取調官がこのオレゴン州の小さな田舎町の法律を知っていたわけでは…。


2013/09/08
[ZAKZAK]