韓国:原発をめぐる不祥事に揺れる | already read‐news。ο

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世界第5位の原発大国・韓国が揺れている。
偽造部品の使用など不祥事が相次ぎ、原子力発電所23基のうち9基が停止。
電力供給は過去最悪水準で、2011年9月のブラックアウト(大停電)再来も懸念されている。

「ブラックアウトが起きても不思議ではない。2年前より状況は厳しい」
日本の電力関係者は韓国の電力事情について指摘する。
事実、5月末に韓国産業通商資源部の幹部が会見で「ブラックアウトがないとは100%言えない状態だ」と話したほどだ。

2011年9月15日。
韓国では突如、電力不足に陥り、首都ソウルを含む国内全地域で事前通告なしの輪番停電(計画停電)が始まった。
日本の電気事業連合会によると「各地域で約30分程度の停電が5時間続き、約160万世帯に影響を与えた」という。

韓国国内で「9・15事態」と呼ばれるこのブラックアウトが今夏再び発生するのでは…との不安が広まっている。
原発23基のうち14基が稼働している韓国。
電源構成に占める原発の比率は2割強だが、「原発停止の理由が極めて深刻だ」と前出関係者は明かす。

社団法人「海外電力調査会」(東京)によると、11年11月に韓国の霊光原発5、6号機で偽造部品の使用が発覚し、同国原子力安全委員会が長期的な運転停止を指示。
さらに定期検査中の同原発3号機で制御棒などにひび割れが発見されるなど、不祥事・故障が頻発した。

また、中国の新華社日本語経済ニュース(電子版)によると、韓国で過去10年間、原発建設のために仕入れられた部品のうち1万900点超の品質合格証書が偽造された疑いがあるという。
6月20日には性能証明書が偽造された不良部品が使われていた事件で、韓国検察が同国すべての原発を運営する韓国水力原子力(韓水原)の本社など9カ所を家宅捜索。
韓国の原発停止は「問題」というより「事件」であり、偽造部品の使用が同国の原発の安全性を著しく低下させている。

「不良部品を使っているため短期間に改善するのは難しい。停止した原発がすべて再稼働するには相当時間がかかるのではないか…」(関係者)との声も少なくない。

一方で韓国の電力消費は経済成長にあわせ、右肩上がりで伸びてきた。
最大電力は01年の4313万キロワットから11年には7314万キロワットに達し、10年間で1・7倍に拡大した。
それとともに供給予備率は07年に10%を割り込み、10年は6・2%、11年は5・5%に低下し、昨年は3%台にまで落ち込んだという。

日本では7月8日に原発の新規制基準が施行され、震災以降、原発の再稼働にむけて第一歩を踏み出す。
これに対し、韓国は“不良部品”を約1万点も使用していただけに、徹底的な調査と100%の安全性の確保が必要で、夏の電力需要に合わせて再稼働させることはまず不可能なのだ。

JTB総合研究所によると、今年4月に韓国を訪れた日本人は日韓関係の悪化などの影響で前年同期比32%減の約20万2500人。
そのうえ、今夏はブラックアウトも現実味を帯びており、「夏が過ぎるまで韓国旅行は改善しないのでは。だれも事前通告なしに計画停電を実施される国に行きたいとは思わない」(関係者)。

不祥事による原発停止が引き起こした過去最悪水準の電力不足は、ウォン高で苦しむ韓国経済をより一層厳しいものにしている。


2013/7/16
[ZAKZAK]
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