

安倍晋三首相が、中国の外交姿勢に苦言を呈した。
沖縄県・尖閣諸島をめぐり、日本側が一定の条件をのまない限り、習近平国家主席との首脳会談を開かないとしていることに触れ、
「これは間違いだ。課題があれば会って話すべきだ。それが外交の常識だ」と批判したのだ。
これは、インターネットの「ニコニコ動画」で28日夜に行われた参院選に向けた党首討論会で、語ったもの。
中国側は、「尖閣での領有権争いの存在を認めること」を、日中首脳会談の前提としているとされる。
中国が稚拙な揺さぶりをかけるのには理由がある。
日本の政治家が過去に、この「会わない作戦」に簡単に動揺して、譲歩を重ねてきたからだ。
2010年9月の尖閣沖中国漁船衝突事件でも、当時の菅直人首相は、同年11月に予定されていた日中首脳会談の中止をほのめかされると「ベタ折れ」(外務省幹部)して、中国人船長を超法規的に釈放した。
安倍政権としては、日本固有の領土である尖閣諸島を守り、日中関係を正常に戻すためにも、これ以上、中国に「間違った成功体験」を植え付けさせない覚悟なのだ。
ただ、関係改善の手も打ってある。
安倍首相の外交ブレーンである谷内正太郎内閣官房参与が今月中旬と下旬、北京入りしている。
安倍首相は番組で「日中は切っても切れない関係で、問題があったとしても首脳同士の交流は大切だ。日本のドアは常に開いている」と強調。
同時に「首脳会談を開くため、こちらが国益を削っていくのは間違いだ」とも語った。
2013/6月29日
[MSN電子版]