
新興国である中国とブラジルは近年とくに経済や貿易、金融の分野で協力関係を深めており、国際政治・経済の新秩序の提唱者でもあるとされるが、そうした良好な関係は疑問だ。
中国はブラジルにとって最大の貿易相手国となっており、2012年の輸出入総額は755億ドルに上っているが、両国の経済・貿易上の往来が活発になる一方で、二国間貿易や対外経済戦略において対抗するようになっており、その協力関係は衝突の危険性をはらんでいる。
計画されていた中国によるブラジルの航空機メーカー・エンブラエルへの投資は遅々として進んでいないが、中国航空工業第一集団公司の開発した国産コミューター機はエンブラエルの開発した機体と極めてよく似ており、中国がブラジルの知的所有権を盗用したことが背景にあるのではないかとみられている。
また、廉価な中国製品がブラジルの製造業に多大なプレッシャーを与えていることが最大の問題になっている。
ブラジル政府は特定の工業製品に対する関税を引き上げているが、中国製品を対象にした措置だという。
その他、両国ともアフリカにおける投資を促進している。
ブラジルは同じくポルトガル語が使われている国への投資を中心としており、とりわけモザンビークやアンゴラの石油や炭鉱のプロジェクトが重要な存在となっているが、中国は以前からアフリカの主要投資国であり、両国のアフリカにおける競争が激化している。
2013/05/31
[ロイター]