
東京都防災会議(会長・猪瀬直樹知事)は14日、マグニチュード(M)9クラスの南海トラフ巨大地震が発生した場合の、都内での被害想定を公表した。
伊豆・小笠原諸島で津波などにより、最悪で死者が1774人、全壊建物が1282棟に上ると推計した。
住民が地震発生後5分以内に避難を開始すれば、死者をゼロにすることも可能とした。
推計は、国が2012年に公表した被害想定を踏まえて行った。
最大震度は大島町、利島村、江東区などの6弱で、ほとんどの地域は5強以下となる。
海面から1メートルの高さの津波が到達する時間は、地震発生後11分すぎの神津島が最短。
最大の津波高は新島の30.16メートルで、両諸島の総面積400平方キロのうち、浸水するのは少なくても約13平方キロと想定した。
新島では最悪の場合、人口の半数以上の約1300人が津波で死亡するという。
両諸島以外では、東京湾内にも津波が押し寄せ、江東区で最大2.48メートルに達する。
ただ、水門を閉鎖すれば、浸水するのは河川敷に限られ、水門が開放されたままの場合でも、一部建物が損壊などの被害を受けるにとどまる。
死者は想定しておらず、地震による揺れも震度5強以下の地域がほとんどであるため、液状化による被害も軽微とした。
推計には、都内を訪れる観光客などは含まれていない。
都は10月、夏に多くの観光客が訪れる新島で避難訓練を行うほか、一部の島に津波避難タワーを設置するなど対策を進める方針。
2013/05/14
[共同通信]