玄関での濃厚なキスの後





先生は私を抱きあげ






ベッドへ






私を静かに横たわせ






首すじ





耳たぶ






鎖骨







そして





また




唇へ








そっと・・・





唇を這わせた


















先生は


ぎゅっとした手を緩めることなく




キスをした








腕のチカラからは想像もできないくらいの




優しいキス・・・。















それなのに



激しく求めあう舌


















私は堪らず・・・・・




「あぁ・・・」








声が漏れてしまった











定刻通り先生の部屋のチャイムを押した







すぐさま




ドアが開き






逢いたかった顔がソコにあった














安堵感・・・。


























先生は言葉なく私を抱き締めた









22時に先生の部屋へ行く約束をした








逢える嬉しさと緊張感とが入り乱れ







約束の後は正直仕事にならなかった













あれから・・・



10日余りが過ぎた・・・。







結局



私は遊び相手にもならなかったってことかぁ・・・。























と、思っていた矢先







先生から「今夜会いたい」とメールが・・・。



















少しの戸惑いと




少しの不安を抱えながら










逢うことにした。。












あれから



先生とは一週間










逢っていない






それを忘れるかのように






仕事に没頭した















あの日



結局



私は自分の部屋に戻った・・・。







先生に抱かれることもなく




浮気した彼とのコトを消化しきれないまま



眠りについた・・・。












『さすが人を診る仕事してるだけあって

先生の前では嘘つけないですね』


少し冗談ぽく言ってみた




今度は先生が無言のまま



グラスに残っていたシェリー酒を一気に飲み干した






私も真似して一気に飲んだ





先生はアイスの入ったグラスとウィスキーのボトルを持ってきて


注いでくれた





そして


『さっき玄関前で立っていた君の表情・・・・・あの時・・一番最初に会った時と同じ顔してたから』







玄関でチャイムを押したら


すぐにドアが開いた



先生の部屋は


シンプルに纏められていた



ソファに座り壁に掛けられた一枚の絵画を眺めていた



『飲むでしょ?』とシェリーのグラスを渡された



一口飲む


甘い香り


甘い味


その甘さが心地よさとなって広がる


『あまい・・・』



すると先生は


『部屋に入って来た時に辛口のお酒より甘口の気分かなと思ってね』



私は頷くことも言葉を発することもできず


一口飲んだ






部屋に戻り



鏡で自分の顔を見た




泣きましたって顔してた





軽く化粧直しをして




先生の部屋へ向かった




久々に聴く彼の声



聴きたかった声





だからこそ





余計に彼の事が許せなく



悔しさ裏切られた気持ちでいっぱいになる







会って話がしたいという彼の言葉に



涙が出てきた




このまま許してしまいたい自分もいる








でも



考えれば考えるほど




彼の事を愛していた分






許せなかった







『もう・・・会わない』


そう言って電話を切った