NO BORDER 岩田剛典☆GINGERインタビュー公開❤ | bataのただ好き❤

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“何を 手に入れたかじゃなくて
何度 笑って泣いたかじゃね❓”

岩田剛典「only one for me」


新時代の生き方を代弁!スラッシュキャリア

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岩田剛典


ひとつの肩書きに収まらない“スラッシャー”。スラッシュの数が多くなるほど、その多様な才能は誰の目にも明らかに。
いつも新しいことに挑戦する岩田剛典さんのボーダーレスな才能に迫ります。




新しい夢を追い求めて

EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマー、俳優に加え、昨年はソロアーティスト、シューズブランド「NERD MIND」のクリエイティブディレクターというふたつの新たな肩書が岩田剛典さんにプラスされた。パフォーマーがソロデビューをする…型にとらわれない、まさに“NO BORDER”な挑戦は、いい意味で私たちの期待を裏切り、意想外の新しい彼の姿に自然と惹きつけられてしまう。高校から始めたダンスの才能を開花させ、21歳のときに三代目 J SOUL BROTHERSでデビュー。以来12年間、彼はエンターテインメントの先頭を常に走り続けてきた。

「今、こうしていられるのは“運”です。まず自分には運があって、そのうえに努力がある。で、また運が来て…。デビューしてからの12年は、あっという間でした。たくさん夢を叶えさせていただいた。でも、人間の欲はとめどないというか(笑)。夢が叶うとまた次の夢が新しく生まれて、それに向かって頑張ってきたという感じで、とても忙しかったです」

演技という大きな海へ

ドラマ「ディア・シスター」(2014年)放映後、“俳優・岩田剛典”としても脚光を浴び、初主演を務めた映画『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(’16年)にて、第40回日本アカデミー賞 新人俳優賞をはじめ、数々の賞を受賞した。

「EXILEも三代目もすごく大きなグループなのですが、そのなかにいるときは“ホーム”なんです。つまり、守られている自分がいる。事務所にもグループのメンバーにも支えてもらい、そして支え合っている。そこから一歩出て、“芸能の世界”というもっと大きな海へと飛び込んでみると、責任も含めてすべて自分ひとり。たった一回のリハでも感覚がめちゃくちゃ鍛えられる。いろんな方々との仕事を積み重ねていくうちに、俳優という仕事が自分の未来に繋がっていくことを、ある時に自覚できました。三代目はダンス&ボーカルユニットなので、身体的な部分を含めていずれ制限が出てきてしまう…そんなことを交えて、俳優の仕事は成功も失敗も自分で背負わなければならないけれども、すごく挑戦しがいがあると感じられたんです」



それぞれの秘密と想いを抱える女性たちの禁断の愛を題材にした大ヒット漫画を映像化したNetflixシリーズ「金魚妻」で、岩田さんはDVやモラハラに苦しむ主人公・平賀さくら(篠原涼子さん)と運命的な出会いを果たし、優しく受け入れる金魚屋の春斗を演じた。シャワーシーンで肉体美を披露したり、ふたりが一線を越える場面など見たことのない彼の姿が観られる作品として話題に。

「原作を読んだときの印象は、過激で刺激的だなって(笑)。これをどのぐらい映像化できるものなのか…と考えました。僕が演じた春斗は、既婚の女性に本気で恋をして、一途に想い続ける。自身の家庭環境や職場環境などさまざまな葛藤を抱えながら、悩んでいる青年でした。現状に悩んでいる部分は、今の僕自身にも少なからず当てはまることがあり、彼に共感できる部分が多かったから、等身大な演技ができたと思います」

春斗という役で大切にしたことは、1話から最終話へと繋がる“点”であった。

「物語の終盤になるとシリアスなシーンが多くなっています。『こんなに仲が良いふたりが、この先どうなってしまうのだろう』と思わせるように、最初に春斗を演じるときはとにかく明るいシーン作りに努めました。3話ぐらいまではデートを楽しんだりして幸せそうなのですが、そこから先…どんどんドロドロしてくるので(笑)。表情だったり目線の演技で、1話から最終話までに続く“点”を少しずつ作るように気をつけましたね。国外の方へも届く作品ですし、今までとは異なる役柄なので反響がとても楽しみです」



いつも新しい風を入れていたい

昨年11月、岩田さんがシューズブランド「NERD MIND」のクリエイティブディレクターに就任したというニュースが飛び込む。

「この肩書はちょっと恥ずかしいのですが…はい、就任しました(笑)。実家は老舗で続いているので、正直言うとこれまでは迷惑かけたくないという気持ちが強かったんです。僕が芸能の世界に入り、なんて言うか…異端児みたいな存在なので(笑)。だから今までメディアで、実家が何をやっているかは一度も言わなかった。なんですけど…コロナ禍もあって、今思えばいろいろな想いが繋がったのかな。冷静に実家のビジネスモデルについて父と話すようになり、『自分が力になれるやり方があるんじゃないか』と、アイデアが生まれて。僕自身が広告塔になれる部分もあるから、少しでも力になれたらという想いでした。不安はありましたが発表すると、ありがたいことにすごい反響で、自社サイトも一時的にサーバーダウンするほどのアクセスをいただき。父も喜んでくれて、親孝行になりました(笑)」

クリエイティブディレクターとしての業務は「本当のところ全部」なのだそう。

「デザインはもちろん、販路や展示会、LOOKの撮影イメージからキャスティングなどすべてに関わってやっています。だからけっこう、やること多くて大変だなって(笑)。サンプルもコストが思ったより掛かり、工場にも毎回足を運んで、工場長や現場のスタッフとコミュニケーションを。靴はもちろん、ボックスのデザインやプリントの位置にいたるまで、自分の表現や感性がすごく出るんです。そのすべてが融合されて商品となり、評価される。だから“買っていただく”って、本当にうれしいことだと改めて実感しました。社外の人間ですが、異端児なりに今はけっこう頑張っています(笑)」


現在、32歳の岩田剛典さん――最後に今の自分の好きなところを聞いてみた。

「欲深いところですかね(笑)。まだまだやりたいことがいっぱい。それを生きる糧にしています。飽き性なので、現状維持が嫌いなんです。新しい風をいつも入れたいなって思うから。ひとつひとつ形にして経験を積み重ねていきたいです」