ニューヨーク大停電 その2 | バタチャンの「徒然擬草」

バタチャンの「徒然擬草」

世界の街角散策と鉄道の旅

ニューヨークペンシルベニア駅は格闘技で有名なマジソン

スクウェアーガーデンの地下にある

列車が到着したホームには薄明かりが灯り違和感は無かったが

階段を登ってコンコースが非常灯だけなのには驚いた

要所要所にフル装備の兵隊らしき人がライフルを構えて警備


取敢えず地上に出てみて初めて停電であることが理解できた

(ネットより)
バタチャンの「徒然雑草」
暗闇の中に大勢の人が蠢いている異様な光景だ警官の懐中電灯

だけが蛍のようだ

状況がわかれば、腹を括ってホテルまで歩く決意をした

この時役立ったのが、キーホルダーに付けていたミニマグライト

である。人間暗闇は恐ろしい、足元をぼんやり照らすだけで

安心する


暴動を恐れながらメインストリートを慎重に歩いたときどき

パトカーが通る以外、バスもタクシーも全く走っていない

ところどころ蝋燭で営業している店
バタチャンの「徒然雑草」
これを見るとほっと立ち止まる


沿道のホテルでは宿泊客が外に出され毛布に包まっている姿が

多数見られた超一流ホテルでも同様だ(後に解ったが、安全設備が

稼動しない為だそうだ)

一時間以上掛かってホテルに到着したが、入館できるか不安

であったが、このホテルには非常電源があり、カードキーを見せる

入館できた

自室に戻れるとの事で非常階段を息切れしながら25階まで

登ったのを覚えている


9.11後なのでテロが原因であったりすると当分帰国できない

なと腹を括る。情報が一切入らず、思いつきで携帯電話を見ると

通信出来そうだったので、実家に連絡し状況を聞いたらテレビ

ニュースでは、テロではないらしいとの事で一安心

(海外には携帯ラジオを持参すべきか?)


ホテル周辺はいち早く翌朝には復旧したが窓からの景色は

依然真っ暗、翌日は確か金曜日で、夏季休暇を終えた人が多数

JFKで足止めされ帰国出来ず苦労したと聞く

幸い私の便はニューアーク土曜日発で予定通り飛んでくれた


最後の二日間がふいになったが、又とない経験をしたと諦めた

又、チャンスを作って訪れようと思いつつ今日まで月日が流れる