ちょっと自分の中で高村さんブームがありまして、手持ちの高村薫作品を読破した後にこちらを購入してしまいました。あれですね、もしかしたら心が疲れていたのかもしれません。
原子力発電所をめぐるストーリーですよ。
ソヴィエト連邦っていう国があった時代ですよ。ソ連が崩壊したの私が6歳の時だったのですねぇ。どうりで記憶にないわけですよ。でもたしかに家にあった地球儀にはソ連って書いてありました。
小説の中にはペレストロイカ
とか、プラハの春
とか、世界史の試験で絶対出る言葉がちらほら出てきました。この事件が記憶にある年代の人だと色々と時代背景がつながったりするんだろうな、と思います。勉強不足でイマイチそこはピンとこなかったのが残念。世界史の教科書引っ張り出して読み直さなくちゃ!!!
ひとまず島田が根暗すぎるんですよ!!原子炉の技術者として一流でありながらも自分の出生等で常に鬱々としています。島田の幼馴染である日野もねじれにねじれた性格でものすごいし。
上巻はまだついて行けたんですが、下巻になるとソ連やらアメリカやら北朝鮮やら国が絡んできちゃってもう頭がこんがらがりそうになってしまいます。
日野の奥さんもさ、ビックリですよ。どんだけこの国にはスパイがウロウロしてるんでしょうかね。
ラスト数十ページは眉間にシワ寄せて一気読みです。開けちゃうんだもんなぁ。その後の後始末を考えると恐ろしいですよ。
とにかくこの小説では明るい人物って誰ひとりいなくて読み終わったあとはグッタリ疲れました。
日本原発安全神話が福島で崩れ去り、その他の原発でも再調査行われて色々問題出てきてますよね。高村さんは20年以上前から予感してたのか!?と思ってしまいす。
それでも声高になんの知識もなくて「原発反対反対!!!」って騒ぐ人見るとちょっとね、って思います。
廃炉にしろっていうけど、廃炉にしてからの方が目を光らせなくちゃいけないんですよ?ちゃんと分かってる??と思ってしまう。
私も最終的には原発に頼らずに自然エネルギーとかで暮らすっていうのはもちろん賛成だけど、ツイッターで原発反発論をリツイートして満足している人には疑問を持ってしまうのです。
でも本当、第二の悲劇を起こさずに神の火から離れて暮らせる段階が来ることを願うばかりです。

