先週は義兄が誕生日だったり、友人が2人同じ日に入籍したりTDSに行ってきたり女子会開催したり とバタバタの一週間でした。楽しかったわー。
中里 有里 (早川書房) 『カンパニュラの銀翼』
あらすじ:1920年代後半の英国―エリオットには秘密があった。資産家の子息の替え玉として名門大学で学び、目が見えなくなった「血のつながらない妹」のため、実の兄のふりをして通いつめる日々。そんなエリオットの元に、シグモンド・ヴェルティゴという見目麗しき一人の男が現れる。物憂い眩暈。エレガントな悪徳。高貴な血に潜んでいる病んだ「真実」―精緻な知に彩られた、めくるめく浪漫物語。第2回アガサ・クリスティー賞受賞作。 |
第二回アガサ・クリスティ賞を受賞した作品です。ハジメマシテの作家さん作品。ちなみに第一回は森 晶麿 『黒猫の遊歩 あるいは美学講義』でした。
読み終わった感想は、「つーかーれーたーーーー」です。
登場人物が異国の方々なので、まず人物の名前を一致させるのに前半苦労しました。しかも主人公であるオリエットは資産家の替え玉子息として大学で授業を受けているので学友から呼びかけられる名前と、文章中の説明文での名前が違うのですよ。もう、これを覚えるのに精一杯。しまいにしは「オリエット??誰だっけ??教授??」とか混乱してきちゃって前半のストーリー全く覚えておりませぬ。
多分海外文学を読み慣れている方々はここら辺はあっさりクリアすると思うので文章に最初っから集中できるのではないでしょうか(突然あだ名で呼び始めるもの混乱するので苦手です私)。
色々少々強引にストーリーは進み、謎に包まれたシグモンドに会いまして、一気に物事が動き出すのですが、「さぁ動き出したぞー!」と思ったらいきなりシグモンドの過去に物語が戻るので、勢い込んで読み進めた私はまたしても混乱。。しばらくシグモンドの過去の章だって気が付かなくて「あれ??オリエットは??」とか思ってしまいましたもの(完全に混乱してしまっていました。)。
後半になると人物の名前も整理出来てきてストーリーに集中でき始めたのですが、今度は文章が気になる。今まで普通に会話していたはずのオリエットとシグモンドの会話中で、「●○しちまったんだ」 とか、どこの田舎の方言ですかー?っていう会話に突然遭遇したりします。
シグモンドもオリエットも過去を背負ってミステリアスな雰囲気で今まで来たのに、この会話で見事にぶち壊していますな。残念。。
ポーの一族的な要素が多いので、『ポーの一族』みたいなゴシック文学(?)がお好きな人は楽しく読めると思います!
最初の方でかなり頭がこんがらがったまま読み進めてしまったので、頭の中が整理された今再読すればもうちょっと違う感想になるかもしれません。が、読み疲れてしまったのでしばらくは再読なさそうです(^^;)
そういえば、黒猫シリーズの三巻が出ているようなのです!こっちは楽しく読めるので、本屋で探そうっと♪
※主人公の名前、間違っていました。すみません!!!
オリエット じゃなくて エリオット でした。 混乱させてスミマセン。そして、ご指摘くださったらぴさんありがとうございました。 2012年12月20日