中山 七里著  さよならドビュッシー | バステトの本ブログ

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 今日は朝から良い天気でした。


 日差しが強すぎたせいでしょうか、偏頭痛の症状で電気やPCの光が眩しいったらありません。頭痛薬のお陰で頭痛は遠くの方て鈍い痛みがあるだけだけど、眩しい感はどうしようもありません。サングラスが欲しいです。
夏は太陽光がすごくてすぐ頭痛くなっちゃうのでサングラスが必須アイテムだけど、なんか芸能人気取りの勘違いしてる人 みたいになっちゃって出来ればかけたくないなぁ(かけますけどね、えぇ)。

えーっと。なにを書こうとしていたか忘れてしまうところでした。

読みました!読みましたよ!!!


さよならドビュッシー 中山 七里著 (宝島文庫) 『さよならドビュッシー』
 あらすじ:ピアニストからも絶賛!ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー。ピアニストを目指す遙、16歳。祖父と従姉妹とともに火事に遭い、ひとりだけ生き残ったものの、全身大火傷の大怪我を負う。それでもピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生するー。第8回『このミス』大賞受賞作品。



 色んなブロ友さんのレビューで見ていて、気になっていた本です。一昨日本屋に行ったら(心おきなく本屋に足を踏み入れることが出来るこの状態に幸せを実感中です)平積みされていたので「おぉ!これは!!」と思って速攻購入です。

 最初は普通の出だし・・・かと思いきや主人公が全身大火傷を負います。絶望にくれる主人公。しかし新鋭のピアニストである岬先生のピアノのリハビリ兼レッスンを受けることによって絶望の中に光を見いだします。
 っていう障害を負った主人公が健気に頑張るストーリーかと思ったらまたまた全然違ってビックリしながら読みました。

 ミステリーとして読むとまぁツメが甘い感じはしますし(失礼)、結構犯人もバレバレ(失礼!)なんですが、音楽に関しては文句なし!『のだめカンタービレ』を読んだ人は分かると思うのですが、読んでるだけなのに音楽が聞こえてくるようです。


 ドビュッシーの月光 なんか繊細で緻密なピアノのタッチが聞こえてくるし、岬さんがチャリティーコンサートで弾いたベートーヴェンの皇帝なんて読んでいても音楽の迫力に手に汗握ってしまいました。(そのお陰で帰りの電車久しぶりに乗り過ごしました。2つ先の駅まで行っちゃったよ・・・)

主人公が学校代表でコンクールに出場することが決まってからの猛練習は、読んでいてもまるで岬先生と主人公の激烈なレッスンを間近で見ているようで身が縮む思いでした。

ラストの種明かしは「あ、やっぱりね」って感じでしたが、その後の主人公の決して諦めない精神とそれを見透かしたような岬先生の暖かさにジーンと来てしまいました。


 早速続編、『おやすみラフマニノフ』読んでいます!大好きな作曲家なので、今度はどんな音楽が読めるのか今からウキウキです☆