天気が良いので今日のランチは会社の屋上で食べることにしました。しかし天気が良すぎて暑かった。日傘さしつつランチ・・・って優雅っぽいけど大変だった。日傘の杖を首と肩で固定しつつご飯を食べるのは決して楽じゃなかったわ。。
只今フロアでは部長が居眠り。・・・まぁ気持ちも分かるけど、稟議書の判子待ってるんだけどなぁー (><;)
深水黎一郎著 (講談社ノベルズ) 『花窗玻璃 シャガールの黙示』 あらすじ:仏・ランス大聖堂から男性が転落死した。地上81.5mにある塔は、出入りができない密室状態で、警察は自殺と断定。だが半年後、また死体が!二人の共通点は死の直前に、シャガールの花窗玻璃を見ていたこと…。ランスに遊学していた芸術フリークの瞬一郎と、伯父の海埜刑事が、壮麗な建物と歴史に秘められた謎に迫る。 |
ハジメマシテの作家さん。
ブロ友の恵さん
がレビュー書いておりまして、タタル蘊蓄芸術バージョンだっていうじゃありませんか!! もう本屋で目を皿のようにして捜索し、発見して手に取ったときは達成感で一杯になりました(^^)
第三弾なんですよねぇ。第一弾と第二弾をすっ飛ばして読んじゃったのですけど、言わせてくだされ!!
私、瞬一郎に鯉(じゃなかった)恋をしました!! ハハ
こういう風来坊で頓珍漢っぽい人大好きだなー。、、って私の恋バナはどうでもいいんでした。
なんだか全体的に古き良き日本語がそこにはありました。花窗玻璃はステンドグラスの意味なんですが、このような外国文化に触れた人たちがその素晴らしさを漢字でなんとか表現しようとした成果の数々が本書では堪能することができます。
芸術狂いの瞬一郎が海外を放浪した6年間を伯父の海埜刑事に小説として読ませることから。その内容とはヨーロッパ放浪生活の中でフランスのランスで遭遇した事件についてでした。
何故か放浪生活の6年間を話したがらなかった瞬一郎に「小説として僕の6年間を読みます?(←記憶が曖昧だったけど確かこんな感じだった)」と言われて読み始めた海埜。
カタカナ表記が一つもなくて、漢字に総ルビの小説。
一番最初はね、海埜刑事同様私もすっごく手こずりました。だけど読んでいるうちに漢字の豪華さや外国の芸術作品の素晴らしさを漢字で表現しようとした昔の人々に感服しながらその豪華な漢字の数々を味わいました。
タタルのシリーズ同様。ミステリーは二の次って感じだったかな。でもいいの。トリックなんて正直どーでもいいのよ!!
そこに蘊蓄があるかぎり、全て許されるわ☆
シャガールだけじゃなくてフェルメールや藤田嗣治にも光が当てられていてかなり芸術的に満足の一冊です!!
シリーズで読んでみたいけど、私が行った本屋では本書しか置いてなかったような?? 単に目に入らなかっただけだと信じたい。