薬丸 岳著 天使のナイフ | バステトの本ブログ

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本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

今日はランチをお外に食べに行って来ました!日当たりの良いテラスに案内されたのでお腹がふくれると睡魔が・・
今はちょっと持ち直したけど。お昼休み終わった直後は眠気を堪えるので精一杯だったわ。今日は会議がなくて本当に良かった!

 またまた読書仲間の後輩ちゃんにお借りした本です☆
 薬丸さんの名前は知っていましたが今までなんとなく避けてきてしまったハジメマシテの作家さんでした。やっぱり自分だけじゃ網羅しきれるものではありませんね☆ 


 後輩ちゃんと情報を交換するたびに新鮮な発見があります!

薬丸 岳 天使のナイフ 薬丸 岳著 (講談社文庫) 『天使のナイフ』
 あらすじ:生後五ヵ月の娘の目の前で妻は殺された。だが、犯行に及んだ三人は、十三歳の少年だったため、罪に問われることはなかった。四年後、犯人の一人が殺され、檜山貴志は疑惑の人となる。「殺してやりたかった。でも俺は殺していない」。裁かれなかった真実と必死に向き合う男を描いた、第51回江戸川乱歩賞受賞作。


 本書を読んでまず思い出したのが、光市母子殺害事件 、そしてこの事件での取材記録 『なぜ君は絶望と闘えたのか』

 フィクションとはいえ、起こる事件が生々しくて目が離せなかった。
少年犯罪。少年法で守られている14歳未満の人は例え残虐極まりない行いをしても”逮捕”ではなく”補導”なんですよね。
 そして被害者の家族にも何一つ情報が与えられない。

少年法って一体なんなんだろう と考えさせられる本でした。
薬丸さん、この本がデビュー作なんですね。あとがきにもありましたが、“ぶっちぎりの受賞”だったらしいですよ。

 少年3人によって殺された妻は生後五ヶ月の娘に覆い被さるようにして亡くなっていた。
 妻を殺されてから4年後、妻を殺した犯人の少年達が次々と殺されていく。
夫の檜山はメディアで 法が裁かないなら私が殺す と過去に発言したことから警察から疑いの目を向けられる。

 -殺してやりたかった でも俺は殺していない-

あの事件があったあとの4年間を少年達はどのように過ごしてきたのか、檜山は少年法という壁に何度もぶち当たりながらも探っていく

前半はちょっと停滞気味なような気がしますが後半からはスピードに乗った展開でしたよ!!最後の最後まで信じていたものが覆されるのはミステリーとしては面白かったです!

 少年法ってどうなんだろう。私は因果応報主義というか、悪いことをしたらそれは年齢に関係なく正されるべきだと思っているので、14歳未満だからって全てが守られてしまうのはどうなんだろう・・と思ってしまいます。

 そんなことを考えつつ噛みしめるようにして読んだ一冊でした。