なんでこの表紙にしたんだろう・・・なんかライトな漫画チックであんまり好きじゃない。しかし「吉原」「花魁」というワードに思わず購入してしまいました。
本当の日記なんですよ!歌舞伎や文楽、さらには普通の(?)小説に書かれているようなのが、如何にご都合主義で作り上げられてきた世界なのかがよく分かります。
これは森光子さんの花魁時代の記録です。
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森 光子著 (朝日文庫) 『吉原花魁日記 -光明に芽ぐむ日-』
内容:「もう泣くまい。悲しむまい。復讐の第一歩として、人知れず日記を書こう─」。親の借金のため19歳で吉原へ売られた光子が、花魁・春駒として過ごした日々を綴った壮絶な記録。大正15年、柳原白蓮の序文で刊行され、当時の社会に波紋を呼んだ、告発の書。 |
今ではネットや新聞、そのほか様々な情報媒体があるから自分が知ろうと思えば知れないことってあまりない。
身を売って借金して東京に来るってことがどういうことなのか、容易に想像が付いてしまうのは私達が歴史を知っているからだ。
1924年。貧しい家を助けるために19歳で吉原の長金花楼に売られた光子。周旋屋には「綺麗な着物を着れるし、御殿みたいな部屋に住める。お酌をして騒いでいればいいのだからこんな楽なもんですよ」という言葉を信じていた光子さんが目の当たりにした現実。
何も知らなかった光子さんの衝撃たるや想像を絶することだたっと思いました。
光子さんのすごいところは、そんな状態になってからも自分を保つ為に日記を書き続けたことです。
「もう泣くまい。悲しむまい。復讐の第一歩として、人知れず日記を書こう─」
日々の忙しさや労働力から考えれば実行の難しさが分かります。生半可な決心の固さでは日記を書き続けることなど到底できるわけがありません。
光子から春駒という名前になったとき「あぁ。私はとうとう光子ではなくなってしまった。でもいつか必ず戻ってくる」という一文には胸が痛くなりました。
壮絶な体験は書かれていないけれど、日々の淡々とした日記。
物語のなかのことではなく、実際にあった日本の女達の歴史なんだ、と改めておもいました。
是非ご一読。
