連城三紀彦著 白光 | バステトの本ブログ

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yahooオークションにて連城三紀彦さんの作品を30冊も落札してしまったので一冊くらいはちゃんと読んでおかないとな~と思って積読本の中からとりだしたのがこの『白光』
今日、通勤電車の中でちょっとのつもりがどっぷりのめり込んでしまって気が付いたらちゃんと会社の駅までたどりつきました。
私、今日いつのまに乗り換えしたんだろう・・・習慣って恐ろしいですね(^^;)

連城三紀彦 白光 連城三紀彦著 (光文社文庫) 『白光』
 内容:ごく普通のありきたりな家庭。夫がいて娘がいて、いたって平凡な日常― のはずだった。しかし、ある暑い夏の日、まだ幼い姪が自宅で何者かに殺害され庭に埋められてしまう。この殺人事件をきっかけに、次々に明らかになっていく家族の崩壊、衝撃の事実。殺害動機は家族全員に存在していた。真犯人はいったい誰なのか?連城ミステリーの最高傑作がここに。

 すごーいですよ!ものっすごい人間の心理が!!「複雑だけど、そうだよ!人間の心理ってこんな風に自分でもワケがわからないほど複雑なんだよ!!」
その心理描写の丁寧さと繊細さに驚愕しながら読みました。

 聡子と立介が夫婦、その子どもが佳代。そして同居している痴呆の義父の桂造
 幸子と武彦が夫婦、その子どもが直子。聡子と幸子は姉妹。

 すごくシンプルな家族構成なのに内情はものっすごい複雑で、もうどう表現していいのか・・・

 あとがきにも、『この登場人物の名前は思い出せても名字は容易には思い出すことができない』と(たしかこんな感じで)書かれていました。
たしかにそうだ。私なんてこのあとがき読んで初めて登場人物に名字があったことを思い出したくらいですもの・・・

それくらい家族っていう枠を越えて凄まじいことになっているんですもの。。

奔放な妹 幸子は、カルチャースクールに通う為に真面目な姉 聡子に子どもの直子を預けにやってくる。
その日聡子は自分の子、佳代を歯医者に連れていく予定だった。
歯医者に直子は連れて行かず、「直子ちゃん、お祖父ちゃんとお留守番できる?」と運命の質問をする。

聡子と佳代が歯医者から帰ってくると直子は庭の花が植わった影に冷たくなって埋められていた。

もうここからの展開がすごいんですよ!!ちょっと奔放な妹夫婦と平凡で物静かな姉夫婦。だと思っていた関係がドロドロに崩れてどんどん新しい事実が浮かび上がってくる。結局全員に動機があることになります。
はたして本当に直子を殺したのは誰なのか!

もうページをめくる手が止まりませんでした。

 私の文章力でこのすさまじさをお伝えできないのは悔しいですが、『白光』かなりオススメです☆