山岸 涼子著 アラベスク | バステトの本ブログ

バステトの本ブログ

本はネタバレしまくりなのでご注意を☆好きな作家は恩田陸、五條瑛、柴田よしき、今野敏、三浦しをん、よしながふみ、伊坂幸太郎、北村薫

こんにちは。ようやく暑中見舞いの宛名書きが終わりました~。ふぃ~。肩が凝ったわい。
 私が書いたハガキを見て、来年からは私にハガキを回すのをやめてくれることを祈ろう。ナムナム。。
月曜日にはものもらいも治って今日はもう全然平気です☆コメントにて心配してくださった方!ありがとうございます☆もう眼帯とれました☆☆

ところで、結構前ですけど『昴』っていうバレエ漫画が流行りませんでしたっけ?通勤電車の中吊り広告でよく目にしたんですけど。
あれはジャンプだったのでしょうか、少年マガジンだったのでしょうか・・・
あと思ったんですけど中吊り広告の漫画の宣伝ってどうして少女漫画雑誌はないんでしょうねぇ?

え~っと。もうちょっとで一個目の試験日も近づいてきているので読書控えめですガクリ
山岸 涼子著(白泉社文庫) 『アラベスク』

この漫画ご存知の方は多いと思いますが、私大好きなんですよじゅる・・高校の時に流行った漫画に 池田理代子著『ベルサイユのバラ』『オルフェウスの窓』 の続いて山岸涼子著『アラベスク』 がありましたニコ
 ベルサイユのバラの最終巻が流行っていた時、現国の時間にクラス中にすすり泣きが漏れるという恐るべき現象が起こったことがありました汗懐かしいなぁ。。

そうそう。それでアラベスクですエルモ 白泉社から出ているのは1部2巻 2部2巻 と全4巻で構成されています。ソビエト時代(現ロシア)のバレエ物語すげ~
 ウクライナ共和国・キエフで母親の経営するバレエ教室に通っていたノンナ・ペトロワ(主人公)は身長168㌢でダイナミックな踊りだが繊細さにかけ、姉と比較される劣等生だった。それが偶然「ソビエトの金の星」と讃えられるユーリ・ミロノフにスカウトされレニングラード・バレエ学校に入学することに。
 こっからが断然面白くなってきますあげなぜ劣等生のハズの自分がスカウトされ、ミロノフ先生に猛特訓されるのか全然分からず混乱するノンナきゃはっ♪

 ノンナにとってラッキーだったのは同室になった一学年上のアーシャがとっても優しい人だったからだと思うな。ノンナのダイナミックな踊りとは正反対で繊細な踊りを得意とするアーシャ。”瀕死”を躍るのに壁にブチ当たったノンナの目を開いてくれたのもアーシャだしね(アーシャは瀕死が得意。)。

 バレエの知識がなくても楽しめるように配慮されているし、ミロノフ先生にどんどん惹かれていくノンナの心情やライバルや壁にぶち当たるたびに揺れ動く気持ちが繊細に描かれているのも楽しい。
ノンナの躍る演目もいいのばかりですし♪

この漫画の楽しいところはそれだけではありません。高校生だった時にクラスのみんなで激論を戦わせたこともあるユーリ・ミロノフルパン彼は最高にいいですよ皇冠
ノンナに 「先生!あなたは冷たい人です!!」
ってなじられるときも言い訳は一切しない。ただただ眉間にシワを寄せ、背景が暗くなって額に縦線がはいるくらいです。
 さすがユーリ・ミロノフキラキラ3
 それから、せ・・・先生。それは長すぎなんじゃぁ・・って思うくらいの長いマフラーしていたり。(木枯らし吹いているのにハイネックのセーターにマフラーのみ!寒いんだかどうだかもよく分からない)

あと、先生のライバルで友人のエーディクの服も突っ込み所満載☆
中尾彬もかくや、というくらいのねじりが入ったセーターを着ていたり、自分が何故亡命するかということを激しく語るときに着ている猫のプリントが施されローマ字で「nya~n」と書かれているし!!

いいよいいよ!最高だよエーディク次元!!

 あと、この時の山岸先生はすっごくお忙しかったのでしょうか。。アシスタントが足りなかったのでしょうかね?
 力のはいっているところと手抜き(すみません)のところの差が激しすぎる。
ノンナが真のクラシックバレエを体現しているところはものすごく美しく丁寧に描かれているのに、ノンナの危機の時にミロノフ先生が乗り捨てた車は潰れた空き缶みたいな描きようだし(笑)
 ノンナを守る為にノンナにピストルを向けている女性ピアニストを説得するために必死の形相のミロノフ先生の分け目は一コマずつ分け目違うし!!

 もうボロボロになるまで読んでいるし今なら作家の三浦しをんさんとも『アラベスク』でのみながら激論を戦わせられる自信がある!

三浦しをんさんのエッセイでもこの漫画について書かれていて、爆笑しました。

今は山岸涼子さんは日本のバレエ漫画を描かれているそうです☆そっちも欲しいな~と思っているのですが・・・