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上橋 菜穂子著 (新潮文庫) 『狐笛のかなた』
内容:小夜は12歳。人の心が聞こえる“聞き耳”の力を亡き母から受け継いだ。ある日の夕暮れ、犬に追われる子狐を助けたが、狐はこの世と神の世の“あわい”に棲む霊狐・野火だった。隣り合う二つの国の争いに巻き込まれ、呪いを避けて森陰屋敷に閉じ込められている少年・小春丸をめぐり、小夜と野火の、孤独でけなげな愛が燃え上がる…愛のために身を捨てたとき、もう恐ろしいものは何もない。野間児童文芸賞受賞作。 |
読み返すのは多分半年ぶりくらい。読み返すと必ず鼻がグズグズになるまで泣いてしまうので、外ではなるべく読まないようにしていたのです。 だけど流石に読み返し続け、しばらくぶりだからちょっとはウルウルくるかもだけどさすがに涙は流さないだろうと高をくくっていたんですが・・・甘かった。隣の席に座わっている人にギョッとされるくらい泣いてしまった。
本当に心温まるっていうか切ない物語なんですよぉ~~(あ、また思い出すたびに涙が(汗))
昔の日本のある村が舞台のこの作品。この本はもともとは児童文学だったのが、「児童文学だけにするのは勿体ない本」という声が多く出版社に寄せられて文庫になったんだとか。。
良かった~文庫になってくれて
そうじゃないと多分この本に出会えるのが大幅に遅れていたことでしょう☆
12歳の"聞き耳"という能力を持つ少女小夜が犬に追われた子狐を助けたことからこの物語は始まります。
あわいに棲むこの子狐”野火”は、<優しさ>に初めて触れ、小夜を遠くから見守ることを唯一の慰めとします。
しかし実は野火は小夜や幽閉されている小春丸の住む春名ノ国と敵対する湯来ノ国の術者に仕える霊狐なのであります。(おや。なんか弁士みたくなってきちゃったぞ
)
えっと、物語の途中で野火は小夜と再会することができ、自分は霊狐だということをうち明けるんですけど。。も~!!ここら辺は二人とも健気で純粋で胸が痛くなりました![]()
やがて春名ノ国と湯来ノ国の戦いは本格化していくのですが、湯来ノ国の術者から野火が逃れられない理由を術者に仕える他の霊から伝えられます。
野火を助けるため、この争いを終わりにするため、小さい小夜が一人その陰謀に立ち向かっていく・・
この辺りからは私の鼻は大洪水(スミマセン汚くて)、目は真っ赤になりつつあります![]()
野火は小夜を守る為にはその身を犠牲にする覚悟は出来ているし、小夜は小夜で野火を自由にする為なら命などいらない覚悟で立ち向かうしで、この二人のあまりにも純粋すぎるお互いを思う心がも~なんとも言えない切ない気持ちにさせてくれるんですよぉ~~(ズビズビ)
最後がまた究極に切なくて、思い出しただけでも目頭が熱くなってきてしまいます↓↓実際喫茶店ではしゃっくり上げるのを抑えるので必死でした。
とにかくこういう日本昔話風っていうか、遠耳とか遠目とか聞き耳とかそういう不思議な能力のある話に初めて興味を持てた作品でした![]()
恩田 陸著『光の帝国』-常野物語-
が大丈夫な人には大変オススメの一冊になること請け合いでございます![]()
