正直に言うと、
この話は、親として少し誇らしい。
でもそれ以上に、
「これは本当にすごいことだな」と、
一人の人間として思っている。
中学から始まった通学生活
うちの娘は、
バスケットを理由に、私立の中高一貫校に中学から通っている。
通学距離は、かなりある。
電車と自転車を使って、
片道でおよそ 3時間弱。
車で行っても、
だいたい 1時間くらい はかかる場所だ。
そのため、
中学の頃から生活はこうなる。
- 朝は5時台の始発に乗る
- 帰りは毎日、夜10時過ぎ
この生活を、
6年間続けてきた。
寮という選択肢もあった
もちろん、寮生活という選択肢も勧められた。
通学の負担を考えれば、
その方が楽だったと思う。
ただ、娘はそれを選ばなかった。
理由は、寮の食事だった。
実際に寮の食事を食べたことはない。
でも、昼に寮生の弁当を毎日見ていた。
それを見て、
「これを毎日食べる生活は、ちょっと違うな」
そう感じたらしい。
最終的に、
寮ではなく、通学を選んだのは本人だった。
親としての迷い
正直に言えば、
かわいそうだなと思ったことは、何度もある。
特に気になったのは、
睡眠時間だ。
どう考えても、
十分とは言えない生活だった。
「本当にこのままでいいのか」
そう思ったことも、一度や二度じゃない。
それでも、
途中でやめさせることはしなかった。
娘自身が選び、
続けると決めていたからだ。
6年間続けたことが、強みになった瞬間
それを強く感じたのが、
大学受験の面接だった。
面接官の第一声が、
「え、中学校からそこから通ってたの?」
「すごいね」
だったらしい。
さらに、
「大学からは学校が近くなるね」
「時間ができたら、何をするの?」
そんな質問が続いたという。
その話を聞いて、
思った。
ああ、この6年間の生活そのものが、
ちゃんと人に伝わったんだな。
結果として、合格している
もちろん、
面接の一言で合否が決まるわけじゃない。
でも、結果として娘は合格している。
だから、
何らかの評価はあったと考えるのは、
自然だと思っている。
自分にできるか、と考えてみた
この話を、
一度自分に引き直して考えてみた。
「自分が中学から、
毎朝5時台に家を出て、
毎日10時過ぎに帰る生活を、
6年間続けられるか」
正直、無理だと思う。
だからこそ、
自分の子どもだけど、
一人の人間として、
すげえなと思う。
努力を誇れ、とは思っていない。
ただ、続け切った生活は、
あとから必ず、その人の軸になる。
そう信じられる6年間だった。