今オフのFA争奪戦も、一区切りを迎えた。
中でも、特に注目されたレブロン・ジェイムス、ドウェイン・ウェイド、クリス・ボッシュは、3人全員がマイアミ・ヒートでプレイすることが決定。まさかの展開となった超大物スーパースター選手が揃ったオフシーズンだが、早くもスーパートリオの問題点が指摘されている。
ジェイムスがESPNの1時間番組でヒート移籍を表明した直後、真っ先に指摘されたことは、来シーズンからはジェイムス vs. ウェイドという対決が観られなくなったということ。そして、ジェイムス、ウェイド共に、昨シーズンまでのような独占的なプレイをしなくなるということだった。
それぞれがチームの顔として、時にはセルフィッシュなプレイでチームを牽引してきたが、これからは、互いに勝利を優先し、我を消すようなプレイが頻繁に見られる可能性がある。互いにラストショットを相手に任せ、試合を決めにいかなくなることも想像に難くない。
偉大な選手が揃うことは、必ずしもプラスには働かない。かつてシカゴ・ブルズが王朝時代を築いたのには、マイケル・ジョーダンという絶対的な選手が頂点に立ち、補佐役として適任だったスコッティ・ピッペンがいたからこそ。
ジェイムス&ウェイドのコンビがどこまで機能するのか。もちろん、レギュラーシーズンでは多くの試合に勝利し、ポストシーズンでもイースタン・カンファレンス・ファイナルまでは勝ち上がっていくだろう。
だが、このスーパートリオをまとめるだけの存在がチームに欠けている内は、リーグでベストのチームになるとは考え難い。ダラスのオールスターでは素晴らしいコンビネーションを見せたが、毎日がオールスターゲームではないし、ディフェンスが求められるプレイオフこそが真の勝負となる。
これだけ豪華なトリオを獲得した以上、ヒートにとっても、ジェイムスらと結んだ6年契約以内に、最低でも3度、或いは4度以上優勝しなければ、補強は失敗だったと批判を受けるに違いない。
結果として、FA選手の中でもトップ3と言われた3人が同じチームに納まった。最大のチャンスを掴んだヒートにとって、2010-11シーズンは真の正念場になりそうだ。