審判に? |  PDCA バスケ馬鹿

審判に?

Yahooニュースより

 昨年11月に愛知県豊橋市で開かれたバスケットボール女子Wリーグ公式戦のシャンソン―デンソー戦で「審判が意図的にシャンソンに不利益な判定を行った」などとして、チームを保有するシャンソン化粧品が試合で主審を務めた審判員を相手に、3千万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こしたことが25日、関係者への取材で分かった。新聞への謝罪広告掲載も求めている。

 関係者によると、シャンソンは昨年11月29日、愛知県豊橋市でデンソーと対戦した。同点で迎えた試合終了間際、シャンソンの攻撃中に副審がいったん、デンソー側に累積五つ目になるファウルを宣言した。シャンソン側がフリースローを行おうとしたところ「主審が一転して判定を覆し、同点のまま延長戦にした。シャンソン側の抗議を無視し、同社の社会的評価を低下させた」としている。

 同社関係者の話では、シャンソンの選手がファウルを受けた時間は試合終了まで残り0・6秒の時点。副審がファウルを告げる笛を吹いた後、デンソー側の抗議を受けた審判団は「審判の笛よりも試合終了を知らせるブザーの方が早く鳴った」と判定し、延長戦とした。同社側は「主審は最高責任者としてフリースローを与えるべきなのに、意図的な不利益な判定で機会を奪った」と訴えている。

 チーム関係者は「裁判という公の場で真相を究明することで二度とこのような問題が引き起こされることのないようにするため、あえて裁判所に提訴することにした」と説明している。

 シャンソン側は「フリースローを与えるべき明白な証拠がそろっている」としてバスケットボール女子日本リーグ機構(WJBL)に意見書を出したほか、スポーツ庁の鈴木大地長官にも昨年12月に状況を説明した。

 ■「フリースローあれば」 昨年11月 接戦落とす

 シャンソン化粧品がバスケットボール女子Wリーグ公式戦の主審を務めた審判員を相手に損害賠償を求めた訴訟の舞台になった昨年11月のデンソー戦は延長の末、59―61で敗れた。関係者は「判定が覆らず、延長間際のフリースローが行われていれば、シャンソンが得点を入れてそのまま勝っていたはず」と振り返る。

 試合はシャンソンが第1クオーターで大きくリードしたものの、第2、第3クオーターで差を詰められ、最終第4クオーターも終了間際に53―53の同点に追い付かれた。再開後、シャンソンの三好南穂選手がドリブルをしていた際にファウルを受け、審判の手が挙がった。

 会場ではデンソーのチームファウルの累積が「5」と掲示され、三好選手や審判がフリースローの準備をしている最中、デンソー側が抗議した。これを受け審判団は53―53の同点のまま延長戦と判断。シャンソン側の抗議は受け入れられず、延長6―8で敗戦した。