先週のゲネプロでの不完全燃焼が解決せず、心のもやもやを抱えながら会場に向かう。
個人的にステリハではなかなかエンジンかからず、調子が上がらないまま本番を迎えることに。
オケ全体としてもかみ合わせが悪く、なんかしっくりこなくてイマイチ感が濃厚に漂っていた。
こういうときは無理をしないで気持ちを切り替えるのが一番。

ところがいざ本番というときにいろいろアクシデントが発生。
【ラッパスッポリ事件】
舞台上でトランペットのベルの中に物が詰まってしまい、慌てて楽器を交換する事態に。(本人急用により打ち上げ欠席のため詳細は明らかではないが「Cap詰まり」とのこと。)
【トロンボーンまったり事件】
舞台袖に待機すべきところ、前プロが終わったのをのんびり楽屋のモニターで見届けていた。ソリスト席を用意する作業が予想外に早く終わったため大慌て。危うく遅刻するところであった。
【チューバ行方不明事件】
トロンボーン3人が大慌てで舞台袖に行ったら、チューバがいない!(女性なので楽屋が別。)手空きの人に伝令を頼み、とりあえず舞台に。しかしなかなか現れない。コンマス焦りの表情
やっと到着、着席と同時にチューニング開始。あっぶねー

<ドボコン>
向山先生の演奏はまさに魂を揺すぶられた。何度もウルウル来そうになってしまった。
オケも全体としてはとてもよかったと思う。みんながんばっていた。
しかし個人的には本番になっても調子が思うように上がらず至らぬ点が多々あり、向山先生に申し訳ない。
ハーモニーをもっときれいに響かせたかったし、tuttiの強奏はもっとキレを良くしたかった。
でも、慌てて舞台に上がって緊張感に欠けたまま始まったにもかかわらず無事故で終えられたし、無理をしない中で精一杯の幅の表現ができたからよしとするか。

<ブラ3>
1楽章はまだ本調子でないのを引きずっていたが、後半になって徐々に上向きに。
オケ全体としてはきちんと整った中に非常にいいドライブ感を出していた。
2楽章はパー練の成果がやっと実を結んだといえよう。努力の甲斐があった。
再現部直前のコード進行が今までになくうまくいったし何よりラストのハーモニーがバッチリ決まった
3楽章はひたすら甘く切なくロマンチックな空気に包まれていて素晴らしかった。
4楽章はみんなどうしちゃったのか?と思うほど熱狂的な演奏となった。
ものすごいノリ!しかし決して崩壊することはなかった。
こんなに熱いブラ3なんて聴いたことないのではないだろうか。

打ち上げでのお言葉
(トレーナーの先生)
・機能を作ること(コンマスの役目、トップサイドの役目、後のプルトの役目)
・もっと大きな音、もっとアピール(デュミナークはもとより表現全体の幅を広げる)
(マエストロ)
・ステリハで「今回はもはやこれまでか…」と観念していた
・安全運転でいくべきか相当迷ったが、一か八か仕掛けてみたのが成功した

毎回思うのだが、この本番の集中力を普段の練習から少しでも発揮できるようにならないものか…

まぁ何はともあれ、いい演奏ができてよかったよかった