前日までとは打って変わって雨の中、練習に出かける。
練習会場の利用許可証を預かっているので午前中から行かねばならない。おまけに今日は楽器運搬車当番を引き受けたので途中の駐車場で車を入れ替えなければならない。ちょと面倒。

しかし時間に余裕があるというのはいいことだ。じっくりとウォーミングアップをすることができた。そう、今日は全曲コーン70H でいってみよーと思ってそれ1本だけ持ってきたのだ。少なくともシューマンはこれでいくつもりなのだが、前プロ(ウインザーの陽気な女房達序曲)と中プロ(カルメン組曲)での使用に堪えるかどうか試してみたかったのだ。この楽器を使うのは2003年5月の定期演奏会以来だから4年ぶりということになる。
マウスピースは最初はコーンのジョージ・ロバーツモデル。だがなんとなく息の抜けがよろしくなく音がつまり気味。そこでチースリクモデルに変更。とたんに吹きやすくなり音色は明るく伸びやかになった。よし、この組み合わせにしよう。やはりチースリクモデルはバランスの取れたいいマウスピースだ。ついでに第九のあのソロの部分も吹いてみた。この組み合わせでも案外イケるかもしれない。(でもバック45Bにするだろうけどね。)
さすがシングル(バルブがひとつだけの)のバストロは軽い。吹き心地も実に軽やかで明るい音だ。そしてベルの根元の部分をはじめベルセクション全体が細めにできていて太すぎない音色なのもいい。

前置きが長くなった。

まずはウインザー。
これはやったことがある曲なので楽勝である。したがって、今回の指揮者の要求に的確に対応しいかに磨き上げてゆくかが課題である。セクションワークとしては、ひとつのフレーズが3rd→2nd→1stのように受け継ぎになっている部分があるので、そういうところをうまくつながるようにすることだろうか。
この曲は軽いオペレッタの序曲なので軽やかな音色のコーン70Hがぴったりだと思う。

次にカルメン。
これも以前やった曲なので特に問題はない。ウインザーと同じ心構えで臨もう。セクションワークとして難しいところはないと思うけれど、曲ごとのキャラを鮮やかに切り替えることが課題であろうか。
この曲は正直シャイアーズでやったほうが楽ではあるのだけれど、ここは敢えてコーン70Hでいこう。実は低いCが1箇所だけあって、そこだけが気になるんだが。F管だけの楽器では本来この音は出せない。F管+7ポジションでもまだ高いのだ。
問題の箇所(Aの3小節前4拍め。ちなみにヘ音記号で♭4つ。)
  ↓

そこで考えた。Aの8小節前からの4小節休みでF管を抜いて、低いCの音はその状態で吹き、その後の3小節休みで元に戻すのだ。名づけて『臨時E管作戦』だ。
音色の面でも重厚すぎないところがこの曲に合うのではないだろうか。(というのはこじつけで、実は2本の楽器を運んだり持ち替えたりするのが面倒だったりする。)

さて問題のシューマン。今日は1楽章。
まだ休符を数えるので精一杯でまだ全然入り込めない。正しい場所で入っている(と思う)にもかかわらず何かしっくりこない感じがある。音楽の流れがつかめていないのだ。それと例えば8分音符の打ち込みひとつとっても、どれくらいの長さでどれくらいのアクセントをつけ、どんな音色でどんな響きに持っていけばいいのか皆目見当がつかないでいる。そう考えると、実に難しい曲である。
そして、この曲の根底に流れるメッセージとは何なのだろう?
>わかる方教えてください。m(_ _)m