火曜日の午後

この日
奥さんが牛丼を買ってきてくれることになっていたので
お昼はサラッと食べて
待っていた

下腹部に差込み
「お!お通じ!」とトイレに行ったら…
お通じどころではない!
凄まじい激痛が胃のあたりに!

流石にトイレで倒れたくない!
気合いでベッドまで戻ってナースコール!
この時点で気を失いかけ…
駆けつけた看護師さんが
あまりの脂汗に大慌て!
点滴やら何やら機械やら付けられ
駆けつけたブルゾン先生が
「とりあえずCTとるから!」と
ストレッチャーに!

おぉ!
コードブルーのワンシーンみたい!
などと呑気なことを考えながらも
痛さをこらえ
「1.2.3ハイ!」とCTに載せられて

痛み自体は小一時間ほどで治ったものの
「心臓疾患の可能性もあるので」と何度も心電図を取り

「ごく稀に化学療法の副作用で胃に穴があく人もいる」などと
怖いことを言うブルゾン先生

それから30時間
点滴と
心拍が確認できるピッピっていうあの機械をつけられ
まるで重病人!

「もしかしたら明日消化器系の検査をするかもしれません」とは主治医の先生
火曜日はルーティンの血液検査の日なのに
次の朝までに5回も採血!

結果的には?
特に何もなくて!
「胃の粘膜が荒れて…」
え?
それであの痛み?
ほんと?

「とりあえず胃薬」
胃薬?そんなもん?

でも
主治医先生はうすうす感づいてました!

実は月曜日
それまで大部屋ぼっちだったこの部屋に
一気に入室者
4人になったのですが…
こいつらが!
小煩いじじいたち!
朝の4時頃からガソゴソし出し
昼間はでかい声でべちゃくちゃべちゃくちゃ!
テレビは鳴らすは
就寝間際までそんな調子!

自分は「寄るな触るな」オーラ出しまくりでいたのですが
御構い無し!
「ここは年寄りの寄り合い所か!」

奥さんは早々に
「ストレスだねぇ」と言っていたけど

ここのところ
食べられなくなっていたところに
このストレスがトドメを刺したのだと!

治療自体は極めて順調で
まぁ今回のこともあるけど
化学療法は一回スキップ♩
そして!
この週末に外泊許可がおりました!

それが終われば!
いよいよラストスパート!

「外泊すると気分も変わってよくなりますよ」と主治医先生!
やっぱわかってるんだ!
じじいらがストレスだって!

外泊から戻る頃には
今いるじじいたちは粗方いなくなるけど…

そして!
食事も!
もう遠慮しない!
出されたもの食べないでも
食べられるものを食べる!

いろいろ画策中♩

あんな痛い思いはもう嫌だ!