モリタク流season.2-vol6
『鬼手仏心』
『釣』。
読んで字のごとく、魚に針を掛ける遊び。
それが釣りだ。
私たち釣り人は、魚に針を掛けることに心血をそそぎ、
心からそれを愉しむ。
それは紛れもなく殺生であり、
生きとし生ける生命を脅かす行為であろう。
ゆえに、『鬼手』。
しかし、私たち釣り人は最も自然に触れる人類でもある。
生命の営みに触れ、
その泡沫を身をもって感じている。
魚を最も愛し、自然を慈しみ、
その存在に感謝さえ抱く。
ゆえに、『仏心』。
我々、釣り人は常に、この二律背反の矛盾を背負っている。
その中で釣り人にできること。
それは、自然を愛し、この環境に感謝することだ。
では。