モリタク流season2.-vol4
『当たり年、ハズレ年。』
『今年は~~が豊作』だとか、『今年は~~が不漁』という話をニュースや、新聞等で見聞きしたことは、誰でも一度くらいはあるはずだ。
同じようなことが釣りの世界にも存在する。漁師も農家も自然と密接に関わるという面では釣りと同じ、同じ自然を相手にしているのだから、あたりまえといえばあたりまえのことかもしれない。
ただ、違う点があるとすれば、漁師や農家が次の年度の作柄を前もって予期することは物理的に不可能なのに対し、バスフィッシング、とりわけ、野池というフィールドに関してはある程度ではあるが、翌年の個体数などを予期できるという点である。
まず注意すべきはその年の産卵期、①プリスポーン期に釣れた数、②ミッドスポーンに確認できたネストの数、またそこに入っていたオスのサイズ、③アフターから回復できずにいる個体の数。これらを記憶しておくことが翌年、どの池を選ぶかにつながってくる。
まず、プリの魚はそのフィールドのマックスから動くというのが鉄則、そしてスポーンを意識する魚だけを釣っていけばそこにいるデカい個体の量をおのずとうかがい知れる。つまり①プリの個体数を把握することでその年度、そのフィールドがストックしているデカい個体の数を、知ることができるのだ。
続いてネストの数。これもビッグバスの保有量を如実に物語るキーとして必ず覚えてえおこう。さらにそこに入っているオスのサイズ。ご存じのとおり、バスは稚魚が孵化したあと、自力で捕食を始めるまでの間、オスがつきっきりで稚魚を守る。これによって着実に次の世代が残るわけだ。つまり、デカく、強いオスがネストに残っていれば、それだけ生き残る稚魚の数は増え、次年度以降に期待が持てるということを意味する。
つづいてアフタースポーンの魚。この個体の回復状況が次年度を左右するといっても全く過言ではない。先に述べたとおり、スポーンに関わる魚こそ、狙うべきサイズの魚であることはお分かりいただけただろう。ではそういった一連の産卵行動を終えた個体がうまく回復出来ないまま夏~秋を迎えれば・・・。
当然、次年度のそのフィールドはその年よりもショボくなってしまう。
晩秋~初冬にかけて、シャローでフラつく痩せたデカバスを見たことがあると思う。ああいう個体は往々にしてアフター以降のコンディションが悪いまま冬を迎えた個体で、そのような個体が多いフィールドは、次年度以降、確実にパワーダウンする。
このように、ライフサイクルを把握しておくのも、デカバスへの近道。そして釣りたい魚に合った池選びは釣りの効率化にもつながる。
コンディションというバスにとっての条件だけでなく、フィールド選びをはじめ、釣り人への条件も考えて釣りをすることで他の人より一匹ぐらいは釣れるようになるかもしれない。
ま、相当通いこんで釣りしないとわかりませんけどねw
釣りいけ!どんどん行け!上手くなんねえぞ!
かつて、並木敏成は霞水系を通いこんで網羅したし、今江克隆は真冬、無人の湖上で竹の棒を片手にボトムを突いて井筒沖のピンスポットを探した。
二人とも学生、方やサラリーマンだった。
今や日本が誇るツートップと言えよう。
ホンモノは、努力もホンモノなんですなあ・・・。
努力は必ず報われるbyたかみな。
おれもがんばろ、、、
では。