さて、
前回の記事の続きです。
同じサンプルで同じ実験の回数を重ねても
条件の違いで変な結果が出ることがあります。
そういうのを極力さけるには
同日同時刻にやったもので比べるということが大切になってきます。
つまり、ウエスタンでもPCRでもELISAでも
おなじ条件(日時・気象・実験者の体調・試薬の状態エトセトラ)
で比べることが大事です。
ではこの場合どうやってNを増やせばいいのでしょうか。
2種類の細胞間でどうやって比べればいいのか。
もし細胞が継代できるものであれば(たとえば商業ベースの細胞株など)、
継代を5世代程度重ねて、それぞれの世代からサンプルを採取しておいて、
同日、同条件で比較します。
これで本当のN=5という実験が出来ます。
違う日、違う条件でやったものを比べるのは意味がありません。
再現性をみる実験と、純粋にNを増やす実験というのは
必ずしも一致しません。
Nとは完全に同じ条件で比較できたものをいいます。
だからreal time rt-PCRなどの場合は、
mRNAをcDNAに逆転写する段階から同時に始める必要があります。
逆転写酵素反応の効率が異なる場合があるからです。
よく勘違いしてる人が
tripletでとったものをN=3として発表していますが、
同じサンプルをたとえoctにしたとしても、
それはあくまでN=1です。
N=8にはなりません。
初期培養細胞で比べるのであれば
初期培養細胞の採取を4回、5回とやり、
それらを同時に比較することで
Nを稼ぐ必要があります。
そういう基本的なことが
案外わかってない学生が多いのも事実です。