従兄弟の葬儀で泣いたから眼が腫れたのかと思ったら流行性角結膜炎になったみたい。

予定はすべてストップ。
由々に絶対うつさないように頑張らないと

腫れと膿と血涙でものすごく怖い顔になっている。
家の消毒も大変。

がんと闘った従兄弟の顔は、100年生きた祖母より疲弊していた。


もうこれ以上がんばらなくていいよ

と最後に叔母は言ってあげたそう。


叔父は棺の中の従兄弟に

頑張ったな、もう寝とき

と優しく話しかけて肩を震わせた。

彼岸へ旅立った従兄弟の祭壇は数々の賞状や両親の心尽くしの品で一杯。まるで小学生の男の子を見送るように、野球観戦のチケットやユニフォーム、美味しそうなステーキまで。

逆縁は本当にむごいけど
従兄弟もまた立派な医療人だった。
最期まできちんと生きた人間の尊厳を前に頭を垂れる。




先週、祖母の納骨。
蝉時雨の古い墓地に、おっさん(住職)の鳴らす拍子木の音が響く。

そういえば、「おっさん」て浄土宗の言い方なのかな…
家の宗旨が同じパートナーも前に法事の話をしたときおっさんと言っていた。

祖父の納骨より60年経って開かれる墓は、予想に反して石室もご先祖さま方の骨壷も見当たらない土の空間だった。
白い布に包まれた祖母の骨壷がぽつんと置かれ、大きな石板が被せられる。

お母さん、やっとお父さんのところに行ったんか。

という通夜の席での父の言葉を思い出し、
そこに他の骨壷がみえなかったので、お祖母ちゃんが果たしてお祖父ちゃんと一緒になれたのか少し不安に思った。

孫のひとりも一昨日あなた方の側に行きましたか?

墓地の土の上を歩く大きな蟻の行列を一心にみつめる由々。
由々、これから頑張ろうね。ママがついてるよ。
遅く生まれたあなたがお墓に入る頃にはここにいる皆は居ないけれど、あなたが充実した生を全うできるよう、頑張って道をつけよう。