がん闘病中の従兄弟が亡くなった。
まだ若く、子も持たずに。

幼い頃、遊んだ日々の彼の表情が鮮明に浮かんで来る。
その半分は泣き顔だ。
叔父に怒られたり、怪我をしたり、ゲームに負けたりしては声をあげて涙を流す、記憶の中のその色白の小さな男の子の背中をさすってあげたい。

重篤になってからは目覚めたときにいつも母の手を求めていたそう。
泣き虫さん、最後まで頑張ったのか。
叔母は大丈夫だろうか。

コストコへ最近よく行くけれど、カートがどれもとても汚い。

カートにくっついているベビーシートの座席はなぜか黒く薄汚れているし、シートベルトのプラスチックの止め具なんか破損していたりして由々を安全に座らせておくことができないので、なにかないかネットで調べたところアメリカではカートに被せるシートカバーというものが普通にあるらしい。


日本製がないかあれこれ検索したけれど、国産品には実用的なものがほとんど無いようなのでアメリカから取り寄せてみた。

出先でのハイチェアカバーにもなるようなので、洗い替えにインファンティーノとイッツイーリッツィーという異なるブランドのもの2種類を買う。


ひろげてみた印象ではインファンティーノのほうが安全ベルトをきちんとカートに固定できて使いやすそうだ。

シートカバーの裏地は表の赤ちゃん向けの模様とは違う濃い色になっていて、カートに取り付けるのに汚れを気にせずに済む。


イッツィーリッツィーは、生地が高級でおしゃれな柄だけど、シートベルトはなんだか真中で区切られていてどういう意図でそうなっているのかよくわからない。両太ももを固定するにしたら位置がおかしい。

(もしかして、二人の子供を並べて固定するということなのか…?)

真中のベルト通しをはずすとかなりお腹周りに余裕があるゆるゆるのシートベルトになりそう。

生地はデザイン性の高い模様で裏側もまったく同じ生地、シートベルトも表裏に同じものがついていてリバーシブルというか、よくわからない構造。

値段は倍違うのにインファンティーノのような取説も付属していない。

良い点はおしゃれさと、薄いからたたんだときにコンパクトということくらいだ。

今日一緒に出かけたママ、由々と同じ年の赤ちゃんがテーブルのものを落としたり大声をあげたりする度にちいさな頭を平手で軽く打ったり、背中をどやしつける。

小さい身体が揺れるのをみているのはたまらない。

叩かないで

と言いたい。

でも、一杯一杯の彼女を見ていて、言えなかった。

なんだか普通に穏やかに時を過ごすのに力を尽くしたけど、赤ちゃんが私に笑顔を見せたりするのもまた彼女をイライラさせるみたい。

がんばれ

と言いたいけど上から目線みたいで言えない。

難しい。