インプラント治療は、年代によって「歯を失ってしまった原因」や「治療に求める目的(見た目、噛み合わせ、全体の健康)」が大きく異なります。
① 20代女性:前歯が1本生まれつき無かった事例
状況: 生まれつき前歯が1本なく、これまでは仮の歯でしのいでいたが、隣の健康な歯を削ってブリッジにするのは抵抗があった。
施術: 前歯の目立つ部分のため、歯茎のラインや色味を周囲の天然歯に極限まで合わせる審美インプラントを実施。隣の歯を一切削らずに自然な口元を回復。
② 40代男性:仕事のストレスや食いしばりで奥歯を失った事例
状況: 奥歯の虫歯が進行し、さらに夜間の激しい歯ぎしり・食いしばりによって歯根が破折(割れてしまうこと)し、抜歯に。
施術: 下あごの奥歯に2本のインプラントを埋入。しっかり噛める強度を確保するため、術後は専用のマウスピース(ナイトガード)を作製し、インプラントや他の歯を保護。
③ 60代女性:部分入れ歯が合わず、しっかり噛めなくなった事例
状況: 奥歯を複数本失い部分入れ歯にしていたが、バネがかかる隣の歯に負担がかかってグラグラになり、さらに歯を失う悪循環に陥っていた。
施術: 残せる歯はしっかり治療して残しつつ、崩壊していた左右の奥歯のエリアにそれぞれ2本ずつインプラントを配置。入れ歯の不快感から解放され、硬いものも難なく噛めるように。
重要な注意点として、インプラントは「顎の骨」に人工歯根を埋め込む手術です。そのため、骨の成長が終わっていない18歳未満の方は原則受けられません。また、高齢の方でも全身の健康状態が良好(持病がコントロールされている)で骨の量が十分にあれば、70代・80代でも十分に施術可能です。
ご自身の年代や、現在お悩みの部位(前歯・奥歯、1本・複数本など)に合わせて、まずは歯科医院で精密なCT検査を受け、骨の状態を確認してもらうのが第一歩となります。