※題名はトレンドに引っ掛かりやすいようにクイックドラグと称してますがシマノの正式名称はラピッドファイアドラグです。
21コンプレックスXRはc2000 F4にはハイレスポンスドラグ
F6にはラピッドファイアドラグが搭載されています。
前モデルのコンプレックスにはF4、F6共にラピッドファイアドラグが搭載されていて愛用していました。因みにドラグの滑り方もハイレスポンスドラグとは違い粘りがありました。
が、XRになって大好きなc2000 F4からラピッドファイアドラグが非搭載になってしまいハイレスポンスドラグにも慣れるのに時間が掛かりながらも使用していましたが慣れてもドラグ操作は必要な訳で、更にはpe使用率98%になった今、ハイレスポンスドラグがデメリットと化しています。
↓フッキング時にpeを使用していて太軸フック、ドラグ強め(手で出すのが痛くなる程に設定)
フッキングで一定以上の力が瞬間的に加わった時にラインが一気に滑り出してしまいます。
まさに感触は ナイロン4lbを50m遠投してフッキングしてる ような変な感じ。
2.5lb、3lbでないとこの機能は必要ありません。
ましてやラピッドファイアドラグがあれば足元で走られた場合のラインブレイクも無くなるのでドラグ調節が自分でできる方には正直あまり必要の無い機能です。
そこでどうにかラピッドファイアドラグを使えないか調べたりしてパーツの違いからのラピッドファイアドラグ、ハイレスポンスドラグそれぞれの仕組みを調べてみると
F4はカーボン、F6はフェルトになっています
ハイレスポンスドラグが無いコンプレックスXRとスプール互換がある19ヴァンキッシュはフェルトです。
ドラグ座金も少し凹凸面積が違います(この差はドラグの性格)
ダイワのクイックドラグノブ
は交換するだけでクイックドラグが搭載されるというもの...「絶対この中の違いだろ」と。
図には無かったので分解したところ
違いは中のバネの太さ(強度)だけでした。
下がF6ラピッドファイア上が非搭載F4
バネ入れ替えただけでラピッドファイアドラグ?
↓実際にF6のバネをF4に入れてみました。
ラピッドファイアドラグ(通常よりも幅狭め)の完成です。
バネだけ入れ替えれば良いのでシマノからF6のドラグノブだけ持っているF4の台数分注文しました。
※この場合バネ以外のノブはゴミとなります。
1つ1705円です。
次にpeでの合わせ時にハイレスポンスドラグによって力が一定以上加わらなく太軸の針が刺さらない現象を解決すべく
スプール互換のある19ヴァンキッシュのフェルトワッシャーと座金です。
正直ここはカーボンからフェルトに変えるだけでいいと思いますが21コンプレックスより19ヴァンキッシュの方がドラグ性能いい気がするのでそのヴァンキッシュのドラグ性能を受け継ぐべく座金も入れ替えました。
因みにハイレスポンスドラグがカーボン素材によるもので間違いない理由は似たようなドラグシステム 小満屋ドラグを見れば分かります。
という感じです。
ハイレスポンスドラグ、ラピッドファイアドラグに関して業界人がこの記事を見れば 何を当たり前のことを...となるかもしれませんが現状ネット上に詳細な検証結果が無かったので記事を作成してみました。
秘密に隠して自分だけ良い思い出来る釣り場や釣法でも無いので隠す必要も無いわけで(笑)
※やる場合は全て自己責任でお願いします
その後、ハイレスポンスドラグ除去とラピッドファイヤドラグ搭載した機種での動画です(XR c2000 HG F4)
明らかに今までと同じドラグ値でフッキングの際に粘りが出ていてラインが不用意に出なくなりました。ドラグもラピッドファイヤドラグが機能しているのでフッキング後に半回転するルーティーンです。
※2024/5/8追記
23ヴァンキッシュc2500sxgにもxr2500 f6のノブバネ移植でマイルドな調整幅少し広めのクイックドラグになりました。
5/11追記
スプールサイズが上がったらバネもデカくなるのかバスで使う範囲の機種で確認してみましたが全て同じサイズでした。
シマノのラピッドファイヤドラグは一律のバネサイズで素の状態からラピッドファイヤドラグが搭載されているモデルとそのモデルとスプール互換のある機種にはラピッドファイヤドラグ(調節幅が多少まちまちになる)を搭載出来るみたいです。(互換が無くても多少ドラグ調節幅は狭くできます)
5/16追記
単価500円で全てのスピニングリールにクイックドラグを付与出来る製品を発見しました。
径と長さも1mm違ったら使い物になりません。
ちなみにこの製品を入れてクイックドラグ化した調節幅はかなり狭くなりフルロックからズルズルまで10ダイヤル(約1/4回転)ぐらいになります。なので実際に釣り場で魚を掛けて少し緩める程度であれば4ダイヤル程度でいいのですがあまりに調節幅が狭すぎて慣れないとミスしそうです。