トンデモ超常現象w | basser-t-0407さんのブログ

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他になあぁ~んにもする事がない時、お立ち寄りください。

こんばんは。


先週、ネットの口コミでもめっちゃ評判のよい耳鼻咽喉科のお医者へ行き、鼻と喉の不具合を診てもらった者です。


副鼻腔炎の膿が喉に流れ、声帯が炎症を起こしているとのこと。それだけで済むかどうか、いささかの不安を抱えておりますが、来月もう一度訪ねますので、そのときにと。


テレビは番組改編期。入れ替わりの番組たちについてはそのうちに、として(うっちゃらかしそうですが)、今回はオイラの大好物「超常現象映像が売りのトンデモ番組」の特集でございます。たまたまこのテの番組が集中してたんですよ、ここんとこ。嬉しやうれしや。


まずは3月29日。前週から立て続けのオンエアだったテレ東「マル秘衝撃ファイル」

超常現象と猟奇的な殺人事件を同時に取り上げちゃうという節操のなさはいつもどおり。

↑2020年、アラスカ。見たところ軍用の何か、という印象なんだけれども、キャプションは「謎だっナゾなんだあぁっ!」。解析はありません。


さてそのアラスカは、かねてからUFO絡みの事件の多発地帯なのだそうで。

1972年にはトナカイ53頭の死骸が円を描いて残された謎の事件があった、と。

その事件、新聞記事の写真は画面に映されたが、現場写真はなし(なぜですか?)。キャトルミューティレーションを匂わせるキャプションと「資料写真」が挿入されていて、なかなかに詐欺的演出。

そしてその6年後1978年にもっと不思議な事件が起こった、と煽る。

「若いパイロット」のキャンパーたちが空にUFOを目撃した後に発見したのが、山の中に輪なりに並んだ数種の動物の死骸。

↑これは再現CG。UFO共々証拠写真はないんである。再現でもシャチの画像はインパクト抜群だ。

しかもまたまたミステリーサークルを引っ張り出し関連付ける力技。もういい加減おニューの古着はやめようよ!

↑2019年、同じくアラスカ。浅く積もった雪の上、こりゃまた随分と小規模なミステリーサークル。オイラでも作れそうだわ。

↑2020年、テキサス州。「正体は解明されていない」って、どこの誰が解析したのやら、一切紹介されまっしぇん。

↑2015年7月、スイス。「自在に形を変えるUFO」。解析なし。CG臭い。

↑2021年1月、カリフォルニア。録画中、現場では撮影者とそのツレしかそれを話題にしていない。スタジオの高橋英樹でさえ「飛行船に見える」。鈴木紗理奈が「センセイに訊いてみよう」と言うと、ヒデキ「誰が答えるかによって(答えが)違う」(大爆笑)。確信犯なのね。

↑2016年1月、伊豆。ピントがずうっと合わずじまい。これじゃあ何だか分からないやね。解析なし。

↑2018年8月、英国ウィルトシャー州。多分軍用機でしょう。「航空機では不可能な小回りで飛行している」なんて言ってるけど、んなこたない、と思われ。

↑2019年11月大阪。撮影者とその家族は「ユーフォーだユーフォーだ」と騒いでましたが…

「飛行機ですね」。でチョン。

↑2008年名古屋。撮影時期が古い。地下駐車場の床(地面)で、タバコが回転したり水溜りの水がザワザワ動いた「ポルターガイスト?」というものなんだけど、ケルヒャーの掃除用コンプレッサーとか使ったトリックじゃないかな。撮影者たちの「すげーすげー」って声もただただ楽しそうだし。


4月12日。TBS「ワールド極限ミステリー」。恵俊彰と高島彩がMCのヤツね。ゲストにしょこたん。

↑撮影日時・場所不明。なんとも言い難い映像でし。

撮影者の頭の上数メートルをボールのような球体が飛んで行くと、その後戦闘機が同じ方向へ飛んで行く。高度に歴然と差があるから、キャプションのように「球体を戦闘機が追っている」ようにはとても見えない(失笑)。

↑日時不明、フランスで撮影だと。解析なし。「NASAが確認しているが公式見解は出していない」って見解出してないのに確認って?

↑映像の合間合間に、かつてはホンモノとされたがその後フェイクが明らかになった写真とかを煽りキャプションのバックに使うのね。これってやり方としてあまりにもいやらしいよなぁ(写真は「1958年ブラジル・トリンダデ島付近の海上、軍用船から撮影されたUFO写真で当時のブラジル大統領公認のもの」と長く喧伝されていたが、後にトリック写真と断定されたもの)。


そして「ブラジルのロズウェル事件」とかいわれてるらしい1976年の事件のレポートが仰々しく続く。出所不明の「エイリアンの死体写真」↓織り交ぜて。

「…のロズウェル事件」って例えの段階で既にヤバいんだけどね。


4月19日。フジ「世界の何だコレ⁈ミステリー」。蛍原徹ときゃりーぱみゅぱみゅのヤツね。

北海道礼文島の「エキノコックス症事件」がメインで、超常現象関連はあまり振るわず。

エキノコックスについては、礼文島で解決した後に根室で発生していること、本州を南下して広まり、福岡でも発生していることを突っ込んで取り上げるべきだったと思うぞ。北海道のキタキツネだけが媒介者じゃないのが今やはっきりしてるんだから。


話を戻します。

↑カナダ。日時提示なし(実は2日後にテレ東の番組でも取り上げており、2018年1月らしい)。

赤く反射し、形を変えながら浮遊する金属質の物体、って言ってるけど、バルーンでしょ。細長い連結したヤツ、もしくは馬かなんかの形したヤツが、ガスが抜けかけくびれて変形しつつ漂ってるんだと思う。

↑トルコ。日時提示なし。これはレンズ雲。こういう自然の驚異を嘘をつかずに取り上げてくれるのは楽しいよね。


はい、そして昨夜です。4月21日。テレ東「マル秘衝撃ファイル」

やったぁ〜っ!よかった!鈴木紗理奈がいない。おぉ、ここにもしょこたんが(笑)。

↑2022年1月、浅草。解析なし。もちろん人出が多い浅草なのに、誰も気付いていないようである。あら不思議。

↑日本上空、旅客機の窓から。日時、撮影者等提示なし。「たたんだ傘型母船から飛び出す小型UFO」。CGでしょうね。

↑2023年2月、中国。スターリンク社の人工衛星だそう。

↓ 解析してくれた国立天文台の人自身が撮影したもの。

こういう真摯な態度こそが、ホンモノの超常現象に近付くのに必須のものと思うんですけどねぇ。訳分からない「見立て」をする輩がやたら跋扈していて、それをテレビ芸者に仕立てちゃうからなぁ…。

↑2018年1月、カナダ。先のホトちゃんの番組でも取り上げてたヤツね。

山口敏太郎によると「フライングヒューマノイド」。えぇ加減にしーや!と言いたくなる。

↑2022年11月、アメリカミネソタ州。何か去年あたり別な番組でも見たような気がする。レンズ内の屈折によるゴーストっぽいし、何より生きている人間の歩き方なんだけれども(シャツかコートの裾がたなびくのも分かる)、「とても人間には見えない」のだそう。やれやれ。

↑2021年アメリカ。皆さん御存知、蛸型凧。今回「タコです」とやっと解説が入りました。「たけしの超常現象スペシャル」でとうの昔に正体が明かされてたんですけどね。


ここでまたまた「UFOのメッカ」アラスカ特集。

まずは米軍絡みのアラスカ沿岸での目撃譚を紹介。

↑「米海軍が発表した、海面に浮上するUFOの写真」を忠実に再現したイラスト、ってなんじゃいそりゃあ(大大大爆笑)。

続いて「元海軍」という人物が登場、「かつてサンフランシスコの海軍通信局に勤務していたとき、UFO目撃に係る極秘の通信を傍受した」としているが、この人物、軍人なのか軍属なのか、いつからいつまでどこに所属していたのかとかは不明。さらにはどこの誰が組織したのか知らないけれど「UFO調査官」と称するオバはんも出てきて海に潜ったりもしていた。アラスカ沖の800メートルの深海には宇宙人のこしらえたUFOの基地があるのだそうな。ノンマルトじゃないのね?なんにしてもお疲れ様です。

続いては森に現れるUMAだかエイリアンだか分からない謎の生物のルポ。

そしてアラスカ特集のトリは、「22年前宇宙人のアブダクションに遭い、太腿に金属片を埋め込まれた」と主張するおっちゃんの、それを取り出す手術のレポート。でもってその金属片を分析した形跡なしという尻切れトンボ。このブロックのシメ、ナレーションに被せて、フレームアップが暴かれ今や誰も見向きもしないガルフブリーズ事件の写真をシレッと混ぜてくるなんて、これはかーなーりー悪質だぜ↓

アラスカを離れ、スペシャル最後のブロックはアメリカインディアナ州のビッグフット探索。

いつ誰が撮影したのか明かされない超不鮮明な全編モザイクの動画からルポは始まる。

ムソルグスキーの「禿山の一夜」が流れ否が応にも高まる期待…と直後、探索クルーが紹介されるときに流れてきたのは「SWATのテーマ」(テレ朝水スペ「川口探検隊」のテーマ曲である)!

「こらアカンヤツや!」なんである。もうオチが見えてくる。

案の貞子、色々バカバカしい策を弄してビッグフットを見つけようとするも遭遇することは叶わず、「ロッキー」のクライマックスの曲(笑)が流れる中番組は終了。

なかなかの脱力感を味わわせていただきました(ある意味期待どおり)。


カネ払って買い付けた海外製作のコンテンツを流すのもアリでしょうけど、もっと構成や演出をひねって欲しいもんだな〜、と最近富に思いますです。