いろんな疑問 | basser-t-0407さんのブログ

basser-t-0407さんのブログ

他になあぁ~んにもする事がない時、お立ち寄りください。

こんにちは。


朝ドラ「ちむどんどん」の評判の悪さに、見ないまま録り溜めてはいるものの見るのが怖くなっている者です。


一昨年の「エール」から、朝ドラのレギュラー放送は週5話、土曜日は1週間の「総集編」となりました。なもんで、平日より起きるのが遅い土曜の朝食時にNHKをつけっ放しにしていると、その総集編を見てしまう(笑)。すると当ったり前ながらあらすじが分かってしまうわけでして。

そんな先々週、ヒロイン一家が抱える借金を、東京でプロボクサーになったろくでなしの長男(借金を増やして遁走していた)がファイトマネーで返してのけるってエピソードがあったんだけど、デビューしたてのボクサーが半世紀前の60万円(現在なら200万円以上)をおいそれと稼ぎ出せるもんじゃないでしょ。四回戦ならまぁファイトマネー(の手取り)20戦分だし、順調に出世したとして10連勝くらいして日本ランカークラスになってないと。

これが巷間言われてる「ちむどんどん」の御都合主義かぁ。描くならプロボクシングやプロボクサーについてちゃんと調べてから脚本書いてよ、ってね。ヒロイン暢子が上京してからも「なにそれ?」なドッタバタは連続しているようで、大丈夫かい?なのであります。


去年「おちょやん」の低視聴率がさんざんあげつらわれたけど、鳴り物入りの「おかえりモネ」は更に下回ったし、「ゲゲゲの女房」から持ち直してきてた朝ドラも、またヤバい時期にさしかかってるのかも。ヒロインの女優が芸達者でも、脚本がグダグダで説得力のないものではテレビ桟敷側はついていけませんから。


昨日の土曜日、カミさんとともにお出掛け。ムッスメ&その長男と上野で待ち合わせ、動物園に行ってまいりました。

いゃ〜あっつくて。夏、でした。国がそろそろ国民のマスクを外させようと目論んでるくらいですから人出もすごかったし。

ムッスメがネットで入場券を購入してくれていたものの、その受付までがディズニーランドのアトラクション行列並み。もうじき3歳の孫はすぐにどっかへ飛んでっちゃうから目を離せない。

さて、オイラにとって18年振りの上野動物園。入ってまず目を奪われたのが、パンダのシャンシャンが展示されている施設に続くおっそろしい長さの人の列!特段パンダに興味のないオイラは「なんて辛抱強いんだ日本人は」などと感じてしまった。

それにしてもジャイアントパンダって、なんであんなにに人気があるんだろう。希少種だし、たしかに可愛らしいとは思うものの、アップで見るとやっぱり獰猛そうなクマだし、白い毛に覆われているはずのケツの辺りは、たいていトラの地色のような赤茶色に薄汚れている(笑)。

あとね、彼の大国による「そんなに見たけりゃ貸してやるけど貸したパンダが産んだ子供はこちらへよこせ」っていう縛りが昔っからケッタクソ悪くてね〜。なんなんだろあれ。絶対自国以外には根付かせてたまるか、って姿勢でしょ。なのにまんまと乗せられてるんだよなぁ。


鉄砲玉の孫を連れ、夏の暑さの中遠く西園まで足を延ばすのはいささかキツく、東園のトラとゴリラまでで手を打ちました。

エゾシカ。


オイラは猛禽類が大好きです。

薄汚いライオンとは違い美しく、そしてその分恐ろしさを漂わせるトラ。もっとも現在上野動物園にライオンはいません。

たしかに思索深げなゴリラ氏。


持ち込んだお弁当とお菓子を木陰のベンチで食べ、動物園を後にしました。3時間半ほどの園内でしたが、じぃじとばぁばはヘロヘロ。それでも孫と過ごす動物園は楽しかった。


上野公園からまっすぐ駅に向かって歩いていると、路肩の腰壁様の石段にヴィーガン料理店の広告、というよりヴィーガン主義者の主張をアピールするたくさんのグロテスクな写真が貼り付けてある。訴え方がステレオタイプなヒステリックさでね。

人間に食われるための動物と愛玩動物を差別するな、劣悪な環境で飼育され挙句殺され食われる動物の悲惨な生涯を考えろ、と。屠殺されるその時の動物を人間に置き換えて描いた、アイディアとしては秀逸なポスターもあった。ポール・マッカートニーもヴィーガンなのだそうで、オイラ迂闊にも知らなかったな。

それはともかく、アヒルの脂肪肝なんぞを高い金出して食おうなどとも思わないビンボー人のオイラであるが、ヴェジタリアンとかヴィーガンとかいう人たちの「動物は食っちゃならぬが植物は食っていい」って主張がどうにも理解できないのね。


どちらも生命を有す生き物ではないのか。


自ら移動することができ、表情や声を持ち意志や感情を表すことが可能な生き物に限って殺すことは罪だというんである。

物言わず地面から生えている草木の葉や茎や根や果実や種子は、いっくらでも刈り取り摘み取り切り倒し剥いたり割ったり切り刻んだりした上、生はもちろん煮たり焼いたり蒸したりして食っていいらしいのだが。

悪いけど、こりゃあ宗教だね。その主張(教義)と相反するものについては徹底して認めず攻撃するってところもそのものだと思う。

もひとつ疑問。作物に害を与える虫の類は殺してもいいのかな?動物だけど知能はないし。「オーガニック」を謳った場合は農薬なんか使わないか。


日本人が「賢く愛らしいクジラやイルカ」を狩り、食うことについて、欧米人は「野蛮で残酷だ」と攻撃してくるけど、これも根っこのところのロジックはオイラには一緒に思え、つぶらな瞳をして涎を垂らしつつ草を食みゲップしている可愛らしい牛を殺し胃袋へ詰め込むのは許されるのか、って言いたくなる。

今更なんだけど、グリーンピースとかシーシェパードとかってヴェジタリアンやヴィーガンで構成されてるのかな?そうでないならその主張は、自分達と違う食文化を有する者への差別に根ざすものでしかないだろうと思う。イヌやネコを食べる習慣、食文化を持つ民族だっているし。


それからね、食用の家畜もペットショップで売られている愛玩用の動物も、つまるところ経済動物でしかないとオイラは思ってます。競走馬目指して繁殖をコントロールされているサラブレッドなんて言わずもがな。

家畜の飼育環境ばかり取り沙汰されるけど、ペット用の犬猫も「ブリーディング」の実態は相当ヤバいと聞きます。そもそも、本当に大事に良い環境で育てた良い個体を提供しようとするならば、庶民がペットショップで購入できる価格設定になどなるはずがないんだと。

そして当然その過程で生じた、売り物にならない個体は、サラブレッドの場合同様処分されていることでしょう。目に優しい上っ面だけ見て愛でても、ね…。

ことペットに関しては、「純血腫」を「店で買う」とかでなく、欧米のように保護された動物を引き取って飼うことがデフォルトとなるよう法規制を設けるべきだと思います。


動物にとって、そこで飼われていることが幸せなのかどうか分からない動物園を出てすぐに、いろんなことを考えさせられてしまう上野駅周辺なのでした。