村田、王座奪還 | basser-t-0407さんのブログ

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おはようございます。

釣りにも行かないのにウグイスの鳴き声で早々と目覚めた者です。

はい、タイトルどおり村田の試合から。
モデルチェンジできないと厳しいと思ってましたが、モデルチェンジするでなく(したようには見えなかった)1ラウンドから倒しに行った「覚悟の勝利」でしたね。
久々にテレビの前で怒鳴っちゃいました。
効いてるだろ、行けっ!

スピードはブラントが上、それははっきりしてました。そのスピードが落ちるのを待って後半勝負、なんて絵を描いていたら前回の二の轍、だったでしょう。
アマ出身とはいえ不器用な村田は、愚直に前進する牛のイメージなんです、オイラの中で。
村田が勝つなら序盤のKOしか想像できず、さりとて不用意に突っかかって行ったら逆に倒されるかも、とさえ思ってました。

村田もスタッフも4ラウンド以降は頭になかったんではないかなー。
その作戦は図に当たり、劇的な奪還劇となりました。さらにアッパーを打てれば、もっときれいに倒せたでしょう。
「1ラウンドから倒しに行く」。
それを貫いた、作戦というより兵法の勝利。
浜田剛史がアルレドンドを1ラウンドKOした試合を思い出しました。浜田も帝拳でしたねぇ。「突貫」とか「玉砕覚悟」とかの「精神論ボクシング」は死ぬほど嫌いですが、ごく稀にこういう、覚悟がないと成立しない試合に出くわすことがある。

今回ばかりは素直に敬服です。予想を裏切ってくれてありがとう!
試合後、ブラントより村田の顔の方が腫れてましたね。この辺りがボクシングの「妙味」かなと。

拳四朗。
世界タイトルがインフレで、抱き合わせ興行だとテレビで流してももらえない悲哀を味わってきてるはず。
今回はいいとこ見せられてよかったね。
ベビーフェイスも27歳かぁ。

タイトル獲ってもう2年、6度目の防衛を果たしてなお
「拳四朗です。憶えて下さい」
って、ちょっとオイラは切なくなった。なんと世界タイトルの軽くなったことか。まぁライトフライ(旧Jフライ、アマでいえばモスキート)だから軽いっちゃ軽いんだけれども。

相変わらず上半身は突っ立ってるしガードは低い。傑出したスピードを備えているわけでもないし、ヒットマッスルが盛り上がってもいない。
でもハードヒッターのタコニンをきれいに倒してみせた。実に目と勘がいい。不思議なボクサーだなー。
顔は可愛い。間違いなく(笑)。

清水聡。
3年前のデビュー、韓国チャンピオンだったかの相手とヘロヘロの試合をやらかして「誰が木に登らせたんだ?」などと思ってたら、知らぬ間にOPBF王者になってた。でもなんだい、「ダイアモンドレフト」って(失笑)。ほんっとセンスねぇなぁ。
清水の試合、テレビではダイジェストでしか見たことなく、どんだけモノホンなのか(進歩したのか)オイラには判らないままだったけど…。
腰が安定してなくてフワフワしている印象は変わらない。ただ左のパンチには自信を持ってるみたいね。右のガードが低いところへ左を強く打とうとするから、相手が巧いと右顔面に被弾する。
WBOのアジアタイトル、ってのもわけわからんけど、この辺りでコケてるようではうーん。

さて、いささか旧くなっちゃいましたけど井岡一翔。

これも予想を裏切ってくれました。
序盤は怖いパリクテのガス欠をじっと待って、行くべき時にしっかりパンチをまとめ10Rストップ。
レナードの試合運びを思い出しましたね。
もう賞味期限切れと思っていたことを謝まります。
パリクテのセコンドは「ストップが早い」とレフェリーに噛み付いてたようだけど、自分の選手の状態をちゃんと見極められないようじゃアカンわな。

ボクシングは大向こうの予想を裏切ってナンボ、と常々思っているオイラ。このところ嬉しい試合が続いて幸せです。