嘘つきフジテレビ | basser-t-0407さんのブログ

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他になあぁ~んにもする事がない時、お立ち寄りください。

おはようございます。

目覚ましではなく、強烈なこむら返りの痛みで二度も目覚め、釣りに出るのを諦めた者です(情けねー)。

昨夜のボクシング世界戦。
まずは拳四朗、WBCライトフライ級。前王者ガニガン・ロペス(メキシコ)との1年経っての再戦。
前回は2ー0の判定だったけど、今回は圧倒。2ラウンドボディへの右ストレートでKO。



だいぶロペスの鮮度は落ちてましたね。仕方ないことだけど。
拳四朗は可愛らしい顔で幼く見えるけど、井上尚弥より2学年上なのね。高校のアマ(モスキート級)では井上との試合でRSC負けだったそう。プロでの再戦は階級からしてもう無理かな。身長は変わらないんですけどね。

さてその井上。
WBAバンタム級王者はジェイミー・マクドネル(英)。「10年間無敗、現王座に4年在位、5度防衛」、なんだけど…。
最初に得たIBFタイトルは防衛戦忌避で剥奪されている。その後手にした現王座、WBAにはスーパー王者がいるからって理由でWBO王者との「統一戦」がWBO側に二度も認められずつまり「正規王者」なのに団体の階級トップではないと看做されている。なんだこりゃ(笑))、減量もキツ過ぎるからスーパーバンタムへ移ろうかともしていたらしい。タイトル返上を表明したり、なぜかそのまま在位が継続していたり。
WBAはNBA(バスケぢゃないよ、全米ボクシング協会)が発展した最も正統な老舗団体なんだけど、そのブランドイメージは下落の一途(その運営のいい加減さがWBCに見切られ、袂を分かっての独立を呼んだわけだし、その後にはIBFやWBOまで発生させた)。最近の迷走振りは酷いと思ってます。WBOにまで舐められちゃってるし。

…相当無理したのか、計量に遅刻するトラブルを経、12kg増量してマクドネルはリング上へ。
フジテレビのアナウンサーは、マクドネルが「本国で挑戦を受けることが可能な立場にもかかわらず、日本へ出向いて井上の挑戦を受けてくれた」などと大バカなこと言ってたけど、札ビラで横面張ったに決まってるじゃんか。彼の過去の防衛戦より遥かに高額のギャラを払って。もちろんフジテレビが(爆笑)。
残り時間の少ないマクドネルにとって、極東のちみっちゃい国での「最後のひと稼ぎ」だったのかも。本人にとって残念な内容だったようだけど。

マクドネルは既にピークを過ぎてるだろうし、今回のコンディションも好いわけがない。果たして井上とはスピードの差が歴然だった。


そのためマクドネルにリーチ差の優位はなく、最初からステップインした井上の左ボディをもらう。
1分過ぎ、井上の左フックが、テンプルをガードしたグローブのさらに上の頭部をかすめると、マクドネルはもうガクガクになった。そして空いたボディへ容赦ない左フック。マクドネルたまらずダウン。


立ち上がり再開されると井上はすかさず詰め。ロープを背負わせて乱打。リングエプロンを赤コーナーのセコンドが駆け寄り、レフェリーが止めた直後マクドネルは崩れ落ちた。

「早過ぎる、というクレームはご勘弁下さい」とリング上のインタビューで井上は言ってたけど、これでいいんです。行くべきときに行って仕留める。これが一流。それができずダラダラ長引かせるのは二流以下。
そもそも17X4=68分の1のタイトル。しかもWBAにはスーパー王者がいて、なおかつ暫定王者もいる。階級単位4分の1の王座ですらないんだしね。

なんやら不思議なWBSSとかいうトーナメント企画への出場を表明している井上、過去フライ級の上下辺りのクラスで「口だけ番長」だった日本の複数階級制覇王者とはモノが違うところを示してくれるか。
このトーナメント、王座の正式な統一を図るものではなく、ともかく賞金で釣ってファンが望む「誰が一番強いのか決定戦」を実現するものらしい。
契約ウェイトはどうするんだろ?ノンタイトル同様階級のリミットより上に置くのかな(各選手が団体のタイトルを失わぬように)。それでも負ければキャリアに傷が付くのは避けられないんだけどね。
日本じゃあり得ない高いギャラも、それに見合うだけの興行になれば問題ないということか。

日本のジムオーナー(=プロモーター)が「オラが村のチャンピョン」にしみったれた防衛戦させて細々と稼ごうとするのとは相容れない、出場者にとっては「大冒険」のイベントである。

井上は本気だし、大橋会長ならきっとやらせちゃうでしょう。

その心意気やよし!

でもって今回も言うよ。
いい加減フジテレビは「生中継」って嘘つくのやめろよっ!
「放送倫理」って語彙、ないのか?
それとも本当にボクシングファンは白痴と思ってんのか?

今回、画面左上の「LIVE」の表示が、前回までのものより小さくなっていたが、そこにはどんな意図があったのだろう。