まだ自分のボートには訳あって搭載出来ていないが、リチウムバッテリーのバスボートへの装備について大人の事情も含め現状をまとめてみたいと思う。
アメリカ本国ではバスボートのバッテリーはリチウムが当たり前だが、マリーナ駐艇が多い日本ではプロやガイドでは主流でも一般的にはまだまだの状況だと思う。
(@琵琶湖の話)
理由は、100V対応の、防水・防振・耐候のオンボードチャージャーが存在しなかった事が大きい。
自分のようにマリーナまで高速で1時間以上かかる人には、屋内用の非防水チャージャーをバッテリーに繋いだまま最低でも1週間は放置する事はリスクしか無い。
事実、つい最近に近隣のマリーナでバッテリーからの発火でボートが燃える事件がニュースになった。(適正な充電方法では無かったらしい)
良い(高級な)マリーナは、屋内用の充電器でもしっかり管理して充電してもらえるみたいだが、一般的にはそうでは無い。
自分がリチウムを導入に踏み切ったのは、100V対応の国産オンボードチャージャーが発売されたからだが、バッテリー不良?問題で色々な生の情報を聞くと、そこにはネットでは余り書かれていない大人の事情がある事が分かった。
先のマリーナ火災を受けて、マリーナから艇内でのリチウムバッテリー充電は小型船舶検査機構では認められていないとの通達があった。(=船検に通らない)
それに加えて、「事務所に充電器を用意しているのでそこで充電して下さい」と非現実的な代替案が提示されていた。
写真のオンボードチャージャーメーカーにその事を聞くと、若干歯切れの悪い返答があった。
その内容は大人の事情でここでは詳しく書けないが、将来は別として今現在はグレーゾーンである事が、既に購入済の今更ながら分かった。
例えば今年の夏は特に暑く、カバーを掛けていてもバスボートの船内は、日向に停めた車の車内レベルである事は想像できる。
当然、充電中はチャージャーもバッテリーも自ら熱くなる事を考えると相当に過酷な条件である。
国産メーカーは、マリーナ駐艇が圧倒的に多い日本のバスボート事情を理解し、トラブルが発生しない高性能な製品を作っている筈である。
ただ、高性能であるが上に初期不良も鉛に比べかなり多いらしい。
自分の24Vも多分そうなんだろう。(と信じたい)😰
帰り道、SDGマリンに立ち寄りNBTマリン製モニターの話を聞いたが、魚探システムとエレキの進化は青天井(B.A.S.Sの規制はあるが)だし、当面はバッテリーの主流であるであろうリチウムのバスボート搭載は必須であると思う。
その事実を検査機構はどのように考え、ルールを策定するのか?
マリーナはどうそれに対応するのか?
マイナー業界なのでなかなか進まない気もするが、バスボートオーナーとしては早期決着を望むばかりだ。