帰り道に「疲れたしちょっと休憩♪」と思って立ち寄ったサービスエリアで爆睡し、目が覚めたら日が沈んでました。

 

“淡海を守る釣り人の会”のなみやです。

 

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令和元年11月30日、滋賀県守山市第2なぎさ公園にて第1回となる「滋賀セブンの森」の清掃活動を開催しました。

 

 

セブンの森とは、セブンイレブンの店舗に設置してある募金箱への募金をもとに、地球温暖化対策、生き物豊かな自然環境・美しい景観を保全するために、全国で行われている事業です。

 

淡海を守る釣り人の会、一般財団法人セブン-イレブン記念財団、滋賀県、守山市は、琵琶湖をはじめとする滋賀の豊かな自然環境を健全な姿で次世代に引き継ぐことを目指し、10年間の4者連携協定を結び、今回の「滋賀セブンの森」活動を開催することとなりました。

 

 

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「釣り人と…セブンイレブンと…滋賀県と守山市!?」

 

そんな声が聞こえた気がします。

わかります。僕もこの話が決まったとき

 

「セブンイレブンさん!?めっちゃ大企業やん!…で、それに加えて滋賀県と守山市!?ほんまに!?しかも10年の連携協定ですと!?」

 

となったことをよく覚えています。

 

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では、なぜこのような歴史的な第一歩を刻むことが出来たのか。

 

きっかけは1年前。セブン-イレブン記念財団が主催している「環境NPOリーダー海外研修」に当会のスタッフが選ばれたことでした。

 

その中で当会の活動に大変高い評価を頂き、「ぜひ滋賀県でセブンの森やってみませんか?」というお話に繋がりました。

 

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この活動を開催するまで、1年かかりました。

「すごい時間かかったんや…」と感じる方がほとんどでしょう。

しかしセブン-イレブン記念財団の方はこう言います。

 

この規模の活動は、普通に行政がやるなら5年10年かかるものだよ。

 

この一言だけで、どれだけの人がこの活動のために尽力してくれたのか、伝わるかと思います。

 

本当にこの日を迎えるまで、色んなことがありました。

皆が全力で取り組むからこそ、意見が衝突することも当然ありました。

でも、目的はみんな同じ。

 

大好きな琵琶湖のため。琵琶湖への恩返し。

 

琵琶湖が釣り人も、企業も、行政も繋いでくれます。

 

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活動には、釣り人約150名、セブン-イレブン関係者約150名、滋賀県と守山市の行政関係者約50名、の計約350名が参加しました。

 

もちろん今回もライフジャケットの着用は必須です。水辺は魅力的な面を多数持つ一方で、人が簡単に命を落としうるという危険な一面を持っています。そんな水辺で活動をするにあたり、ライフジャケットは欠かせないものであり、その啓発のためにも参加者全員にライフジャケットの着用をお願いしています。

 

こちらは開会式の様子です。

滋賀県からは西嶋 副知事、石河 琵琶湖環境部長に、守山市からは宮本 守山市長、筈井 守山市環境生活次長にご臨席いただきました。 

 

除幕式の様子です。

こちらはぜひ看板の文章にも目を向けて頂きたいです。

 

琵琶湖の各地の浜には看板が設置してあります。しかし、民間の看板は一つもありません。つまり、今回出来上がった看板が史上初の民間が持つ看板ということになります。しかも、それが釣り人。本当に凄いことだと思います。

 

活動の様子です。

環境問題の本質的な理解というのは、現場に立ったその瞬間から始まります。

僕が担当させていただいたグループでは、最近ニュースでも話題になることも増えたマイクロプラスチックという微小なプラゴミの問題について、クイズ形式で参加者の人に現状を知っていただきました。

画像中央、緑色のものがマイクロプラスチックです。

 

「こんなものが琵琶湖や海にあるなんて」

「ポイ捨てをしないのは当然だけど、マイクロプラスチックになる前(大きなプラゴミ)に拾わないといけないんですね」

 

といった感想をいただきました。また、

 

「このような清掃活動の場で、環境問題に関する知識をわかりやすく教えてくださるのはとても嬉しいし勉強になった」

 

と感激してくださった方も居り、とても嬉しかったです。

 

 

分別作業の様子です。

350人が集めてきたゴミをひたすら分別していきます。

 

清掃活動ってゴミを拾うのはもちろん大変なんですけど、個人的には分別の方が大変…。今回もFish!の澤井さんを始め、DRTの藤原さんなどゴミの分別のプロフェッショナルな方々がご参加・運営のお手伝いをしてくださったおかげで、釣り人だけでなくセブンイレブンの方々にもゴミの分別を体験していただくことが出来ました。

 

「こんなにもゴミがあったなんて…」

 

そんな悲しげな声も聞こえますが、それだけ今回の活動で琵琶湖を綺麗に出来たということ。最高です。

 

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「ゴミ拾いなんて意味がない」

「ゴミ拾ってそれをアピールするなんて」

 

そんな意見もSNS上でよく見かけます。

 

別に否定はしないです。

 

でも、その活動が無ければ、この日を迎えることは決してありませんでした。

 

なぜなら人の心を動かすのは熱意だからです。釣り人の琵琶湖愛です。水辺愛です。

 

周りが火傷しちゃうくらいの熱を持った人でなければ、人の心を動かして大きな動きを生み出せるわけがありません。行政も、企業も、構成しているのは“人”です。その“人”に熱が伝われば、今回のような大きな動きを生むことだって出来るんです。

 

ならその熱を伝えるにはどうしたらいいか。答えは簡単。行動で示すのみです。

 

だから、日頃からのゴミ拾いにも意味はあるし、発信することにも意味があります。

 

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本日の活動を無事に終えることが出来たこと、本当に心から嬉しく思います。

 

10年の協定はまだ始まったばかりです。これには多くの釣り人の方のご協力が必要不可欠です。

 

ぜひ今後とも皆様のご支援・ご協力を宜しくお願い致します!