11月21日、函館の 弁天台場 を訪問。

台場とは、お台場に代表される江戸時代末期に海に向けて砲台を設置した場所。

八幡坂などを散歩した後、函館市電の末広町駅へ戻り、終点へ。

終点の 函館どつく駅から真北へ1分半。

そうそう、函館どつくって何かと思っていました。

どつく＝関西弁で叩く、ぶつという意味。

なぜ函館で関西弁で叩かなきゃならないのか？

車内アナウンスでようやく判明。

「はこだてドック」と言ってた。

ここには「函館どつく(株)」という造船会社があります。

その社名を市電の駅名にしたものだけど、なぜ「つ」を小さい文字表記にしないのかなぁ。

途中には赤レンガ倉庫。賑やかな商業施設ではなく、今も現役の倉庫なのでしょうか。

函館どつく(株)の門で行き止まり。

弁天台場の碑

碑がポツンと立つだけで、遺構も解説パネルも何も無いです。

こんな何も無い場所なのに、同じ市電に乗っていたおばちゃん3人組も撮影していました。

どうやら歴史ファンらしい。

「べんでんだいじょう？かな」と話していたので、「だいばですよ。フジテレビのお台場と同じく、砲台の跡です。」と説明してあげました。

台場の跡地は函館どつく(株)の敷地内にも広がっていたかもしれませんが、明治の中頃までに周囲の埋め立て＆更地にされています。

函館市電の終点・函館どつく駅周辺。

中央一番上が先程の碑があった場所。

一番下が函館どつく駅。

駅のすぐ南の入舟児童公園も見てみましょう。

函館どつく駅と、その向こうの入舟児童公園。

入舟児童公園

石碑と解説パネルがあります。

弁天台場（弁天岬台場）の解説

外国船襲来から防衛するために江戸幕府により建造され、幕末の1863年に完成。

しかし実際には箱館戦争（戊辰戦争の一部）にて、旧幕府軍がこの台場や五稜郭などを拠点にて新政府軍と戦った。

1869年（明治2年）5月11日、新政府軍に包囲された弁天台場救援のために五稜郭を出た土方歳三が討死。

そして弁天台場の旧幕府軍と新選組は5月15日に降伏。

在りし日の写真

海に突き出た六角形の台場

5月15日、弁天台場の守備に当たっていた永井尚志（ながいなおゆき）が最初に降伏。

その後、五稜郭にこもっていた榎本武揚にも降伏を促し、5月18日に降伏。

明治5年には明治政府に入りました。

永井玄蕃（げんば）と書かれているが、玄蕃とは当時の幕府の機関のこと。

新選組最後の地の碑

討死ではなく降伏したので、最期ではなく「最後」

先ほどのおばちゃん3人組も、この解説は石碑を撮影していました。

函館駅の近くに土方歳三最期の地があるよと教えておいたが、まずは外国人墓地を見に行くそうで。

自分はおばちゃん達と別れて、函館駅へ。