見た、気になってる映画館 -9ページ目

見た、気になってる映画館

クラシック映画を中心とした映画講評ブログ。
主に「知ってるけど見た事はない映画」になってしまっている偉大なる映画をテーマにします。核心的なネタバレは一切なし。とはいえ当方は相当なにわかファンなので内容はうっすい。
明日レンタルするDVDの参考にどうぞ!

今回は『ローマの休日』からお嬢様と新聞記者のラブストーリーという繋がりで『或る夜の出来事』に繋げました。
ベタなタイトルが続きます!

見た、気になってる映画館-或る夜の出来事

或る夜の出来事(1934)
監督:フランク・キャプラ
出演:クラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール
ストーリー:
富豪の娘であるエリーは恋人との結婚を反対された事で家を飛び出し、ニューヨークへ向かうバスで新聞記者のピーターと出会う。道中安宿の一室に二人でとまることになるが、その日は部屋の真ん中に毛布の仕切りをである「ジェリコの壁」があった。なかなか素直になれない二人であるが、じょじょに惹かれ合って行く。

◯『ローマの休日』とかぶってる??
昔ながらの王道ラブストーリー。『ローマの休日』のようにお嬢様と新聞記者の恋愛模様を描いていますが、アグレッシブで我侭なエリーと自信家のピーターに置き換わると、『ローマの休日』とは似ても似つかないラブストーリーになります。この映画はデートとかするわけではなく、トークがベースとなりますが、唐突な感じもないので男女関係のやりとりとしてはこちらの方がリアルかもしれない。ロマンチックな方がお好みの方は『ローマ』の方を好むでしょうか?

◯じれったい二人に釘付け(笑)
劇中ではピーターもエリーも金欠でそれが映画を面白くしています。
お嬢様で我侭な所のあるエリーのキャラ、ややセコい?ピーターのキャラが非常にたっていますね。
二人が同室で泊まるきっかけになったり、ラスト間近のアクシデントの原因になったり。ここら辺がもうリアルです(笑)
とにかく後半のすれ違いの連続が見ていてとにかくじれったい!
「そうじゃない、そうじゃないんだよ」と思わず口に出しそうでした。
そんな時大事なのは第三者の介入。ダメな父親かと思われていたエリーのお父さんがめっちゃ良い仕事します。
絡まった電気のコードを解いていくようなそんな恋愛映画です!

◯すごい映画
アカデミー賞では主要5部門、作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞を制覇。(5部門制覇は『カッコーの巣の上で(1975)』が成し遂げるまで出なかった。)
フランク・キャプラ監督は自分も好きな監督。「スミス都へ行く」「素晴らしき哉、人生」は歴史に名を残す名作です。古き良き時代の映画監督は奇抜な事やらなくてもトークで映画を面白くできるのが本当にすごいです。
主演クラーク・ゲーブルはなんといっても『風と共に去りぬ』レッド・バトラー役が最も有名ですね。やはり「我侭娘に振り回される感じのちょっと気取った伊達男」という役柄です。

という事で次回はこれま超名作『風と共に去りぬ』でいきたいと思います。
『アラバマ物語』より繋がるのはご存知『ローマの休日』。
自分は恥ずかしながら26のこの歳になってはじめてみました。
有名過ぎて逆にみてない映画の王道でしたね。
こんなメジャーすぎる映画をテーマにするのはにわかファンの自分としては非常に恥ずかしい(笑)
お手柔らかにお付き合い下さい。

見た、気になってる映画館-ローマの休日

ローマの休日(1953)
監督:ウイリアム・ワイラー
出演:オードリー・ヘップバーン、グレゴリー・ペック
ストーリー:
某国の王女であるアン(オードリー・ヘップバーン)は過密なスケジュールに嫌気がさし、家出する。たまたま通りかかった新聞記者ジョー(グレゴリー・ペック)と知り合う。アンの素性を知ったジョーは、「アン王女のプライベートな一日」というスクープをモノにする為、カメラマンのアーヴィングを巻き込み、アンを連れローマの町を廻るのだった。

◯徐々に明かされる「あのシーン」
この映画を見た事のない人でも、大抵は名シーンらしきものを目にしているかと思われます。ベスパで二人乗りとか、真実の口に手を突っ込むとか。
アンとジョーがどうやってってであって、こうなっていくかみたいな見方になり、予告編でも見たかのような感覚です。というかはじめてみた気がしません(笑)
内容はみたまんま?とくに新しさも凄みもなく普通のちょっぴり切ないラブストーリー。テンポが非常によく、BGMなんかもお洒落な感じでみてて退屈しない映画。
万人に愛される不朽の名作です。
オードリー・ヘップバーンのナチュラルな演技も他の作品では見られない初々しさを感じられる気がします。
上に書いた「名シーン」と呼ばれる所は、ヘップバーンの魅力が得に光ってる所だなぁとひしひしと感じました。

◯ローマ周遊
ジョーとアンがローマをあちこち廻るので、色んな名所が出てきます。が、しかしどれも「ローマの休日で有名」みたいになっちゃってるのが笑えます。トレビの泉、真実の口、スペイン広場とか。まさに本末転倒です。ベスパのイメージも強いですね。ヘップバーンか松田優作かって感じです。

◯上流階級と一般人のラブストーリー
最近もそうかも知れませんが古い映画によくある設定。韓ドラっぽい?
ヘップバーンの次作『麗しのサブリナ』も早速そんな感じですし。
『或る夜の出来事』という映画は設定だけはもろ被ってますね。ジャーナリストがお嬢様と出会い、悪巧みを考えつつ徐々に惹かれてくって筋が。でもこの2本は全然違う印象を受けます。見比べてみると面白いかも知れないです。

今までで一番うっすいブログになってしまいました。
が、あえていう事もない映画だと思います。
見てない方は是非って感じです。難しい映画ではないので見やすいですよ!
さて次回は、、、この勢いで『或る夜の出来事』いってみようかな。

『12人の怒れる男』からの楔は法廷で行こうと思います。
法廷ドラマで思い浮かぶものはなんでしょうか??自分は『情婦』『スミス都へ行く』『真実の行方』などです。
そして今回セレクトしたのは父子のヒューマンドラマでもある『アラバマ物語』です。

ばっすんのブログ-アラバマ物語

アラバマ物語(1962)
監督:ロバート・マリガン
出演:グレゴリー・ペック
ストーリー:
アラバマ州で暮らすジェムとスカウトは毎日を元気に過ごしていた。
二人の父で弁護士のアティカスはある日婦女暴行事件で容疑者となった黒人男性の弁護を引き受ける事になる。人種差別が激しい土地柄、心ない人から一家への中傷、嫌がらせを受ける事になってしまった。
その意味が理解できないジェムとスカウトは禁止されていたが、初めて父の裁判を傍聴する事にする。
二人が見守る中、アティカスの弁護が始まる。

◯のほほん×シリアス/こども
この映画はジェムとスカウトののほほんとした日常と正義と理不尽が入り交じる法廷ドラマの二面性がある映画です。
前者では子ども社会や、子どもから見た大人という存在を、
後者では子どもが感じる人種差別の理不尽さをそれぞれ描いています。
貧富の差、人種の差それから生まれる恨み妬み、社会的優劣と複雑な事を目の当たりにする子ども達。
子ども達なりの捉え方、考え方がこの映画の醍醐味ですね。
のほほんの部分ではジェムとスカウトの友人で、嘘か本当かすごい自慢話が印象的なデイル君が印象的ですね。
彼を含めた三人が父との掟を背き、法廷を覗きに行く所が個人的に大好きなシーンです。

◯偉大なる父
父アティカス(グレゴリー・ペック)は映画史上最良の父親と称される男です。
子ども達を男手一つで厳しくも優しく見守る父親として「相手の身になって考える」優しい心を、知的で冷静な弁護士として「正義を貫く勇気」を子ども達に伝えます。
子ども目線の物語なのでこの出来すぎた父親像が、二人にとっていかに偉大な父親なのかという事がしっかりと表現されています。
子どもらがアティカスと名前で呼ぶのが印象的。
ものすごく尊敬している父なんですけどね。
なんかいいですね。

その父を演じるのがグレゴリー・ペック。『ローマの休日』で有名ですね。
一部、大根役者で有名だったらしいですが、この映画で演じた父親像は好評で多くの人々の心にのこったようです。

次回はこの『ローマの休日』でいってみようと思います。
見てる人がほとんどだと思いますが、知ってるけどよく見てないみたいな人が多い作品でもあります。そういう映画こそちょこちょこ紹介できればなと思うのです。