これは何なのか?の考察~ベスト版②~(パソコン読者用)
※過去の「ナンナン」の記事をごちゃ混ぜにして再編集
先日、「びっくり人間」を特集したテレビ番組がありました。
番組には、身長が2メートル30センチある人や、ワゴン車を歯で引っ張る人が登場します。驚きの連続だったのですが、しばらくして、サソリを口に含む外国人が現われたのです。
これ、何がすごいんですかね?根性があるだけで、アホと紙一重ですよね!?
見た目が強烈だとか、目を見張る特技を披露するのは「びっくり人間」でしょう。ですが、根性があるだけのことなんて、すごくもなんともないのです。
なのに本人は、やたらと得意気です。「やったった!」みたいな顔をしており、口にサソリを入れたまま客席を周回しはじめたのです。
宴会芸やねん、お前のやってること!勝負のかかった営業マンやったらそれぐらいやるぞ!
僕は、世の中の「これ、何なん?」と思わずにはいられない人・物・事を「ナンナン」と単位化しています。この「根性だけのびっくり人間」はナンナンにほかならず、自慢する意味がわからないのです。
そこで今回は、「これは何なのか?」の考察~ベスト版②~です。
以下に、僕が考えるナンナンをご紹介します。
①お寿司のエビ 1ナンナン
箱詰めされたお寿司の中に、尻尾がついたままの微妙に赤いエビが入っています。ですがこれが、うまくもまずくもないのです。「自分の何をアピールしたいの?」と思うほど、何の味かわからないのです。
赤エビを好きな人なんています?これ、みなさん、だまされてませんか?「エビはすべておいしいものだ!」という先入観で一応頼んでませんか?
もちろん、甘エビやボタンエビは、普通においしいです。同じ赤エビでも、高級寿司屋で出される赤エビならそれなりに味がするのですが、安物の赤エビだけは、ほとんど味がしません。イカは、まだ「個性」を感じるのですが、安物の赤エビは味がなさすぎて、シャリだけ食べてるような錯覚に陥るのです。
何なん、お前!だいたい、お前は何エビやねん!どこ出身でどういう人生を過ごしたらそんな味になんねん!
しかも、びっくりするぐらいペラペラです。なめられてるかのような薄さで、ネタとしての粘着力も皆無。箱詰めのお寿司を買って少しでも斜めにして持って帰ってこようものなら、シャリとバラバラになります。歯にも詰まりやすいですし、しょうゆを多めにつけてしまうと、しょうゆの味しかしなくなるのです。
お前、長所どこやねん!履歴書の長所の欄に何を書くか教えろ!個性もなしに寿司界でやっていけると思うな!
ほかにも同じ理由で、こんにゃく。
こんにゃくに至っては、おいしいかどうかがわかりません。いざ口にしても、「これっておいしいのかな、まずいのかな……」と、自分でも感想がわからないのです。
はっきりせいや、お前!どっちかわからんねん、お前の味!どっちかだけは教えてくれよ、最低限!
仮に、「こんにゃくの大盛りは無料!」と言われても、躊躇してしまいます。「頼むべきなのか頼まないべきなのか」が自分でもわからず、とにかく謎の食べ物なのです。
②寝ているときに、鼻で「ふっふっふっふっふっふっふっ」と言う奴 2ナンナン
これも、意味がわかりません。寝ているときに、鼻から小さく息を出して、「ふっふっふっふっ……」と言う奴がいるのです。
これ、何なんですかね?誰か教えてください、この謎の擬音は何なんですかね!?
しかもこれ、だいたい7回なのです。ほとんどの奴が7回言うので、その謎の規則性がナンナンに拍車をかけるのです。
ほかにも、寝ているときに口をむにゃむにゃさせ、最後に「つ」って言う奴がいます。「むにゃむにゃむにゃ、つ」と、小さく「つ」って言うのです。
意味わからん!ていうか、なんで「つ」やねん!たくさんの中からなんで「つ」を選んでん!
「はー。つ」
何回言うねん、つって!必死な滋賀県か!
寝ているときは無防備なだけに、ナンナンが多いです。うちの父親など、「ふっふっふっ……」や「つ」はもちろんのこと、その昔、寝言で「たくましい人が1番!」と叫んだのです。
何の夢見てんねん、お前!なんや、バイアグラのCMで女役でもしてんのか!?
「やっぱりたくましい人が1番!つ」
また出た、つ!どうしてもか、お前!
寝ぞうも悪く、「ほとんど床で寝てないか?」というぐらい、ベッドから体が落ちています。なにしろ一度、首だけをベッドに載せて、床に普通にしゃがんで寝ていたのです。
枕か、そのベッド!枕的な使い方をすんなベッドを!
「靴べらごときに1000円も出せんよ……」
ごめん、それ何の寝言!?なんかすごい気になんねんけど、それ!?
「睡眠ナンナン」は、年配の方に多いです。とりわけフェリーの中といった、床に集団で眠る場所にたくさんいるので、一度、観察してみてください。
③三つ編みのババア 3ナンナン
僕の地元は下町です。地元を歩いていると、頻繁にババアと遭遇します。ババア率が異常に高く、町の至るところにババアがはびこっているのです。
右を見てもババア、左を見てもババアです。前を見てもババア、後ろを見てもババアで、マンホールのフタを開けたら、下からもババアがはい出てきそうな勢いなのです。
ババア、多すぎんねん!ここまで多かったら、初老のババアが癒し系に思えるわ!
なにしろ一度、図書館で8人がけのテーブルに座った際、「ババア、ババア、僕、ババア、ババア、ババア、ババア、ババアみたいなジジイ」だったのです。
どれだけつばき油臭いねん、ここ!姥捨て山でもこんな一箇所には固まらんぞ!
先日、地元のうどん屋に入りました。カウンター席に座ったところ、僕の隣に、三つ編みのババアが座ってきたのです。
ババアが三つ編みて、おい!三つ編みのババアなんて、イラクやったら射殺対象やぞ!見た目の反逆罪やぞ、それは!
「かやくご飯と、冷やし力うどんをちょうだい」
ババアやんな?今、力うどんって聞こえたけど、自分、ババアやんな!?
このババアは、具志堅用高にそっくりです。顔面が異常にグシグシく、ていうかもう、完全に具志堅なのです。
勘弁してくれよ、おい!三つ編みの具志堅なんてチョッチュ勘弁してくれよ!
「かやくご飯、ちょっと多いな」
チョッチュ残すな!チョッチュ残してんじゃねえよ、てめえ!
ババアには、攻めるババアと守るババアがいます。三つ編みババアは典型的なオフェンス型で、女としてまだ攻めています。「わては一生青春でっせ!」とばかりに、イケメンジジイをゲットするべく、夜な夜な髪を三つに編んでやがるのです。
なかでもその昔、僕が山口県で見たオフェンス型は、すごかったですよ。温泉旅行に行ったとき、旅館のロビーで出くわしたのですが、3色の毛染めをしています。前髪の左はオレンジ、中央はムラサキ、右に至ってはゴールドで、ドラクエのラスボスみたいなのです。
レベル何ぼやねん、お前!何デインしたら倒せんねん、お前みたいなモンスター!
「(息を吐いて)ハア、暑っ!」
冷たく輝く息を吐くな!そんなイカツイ攻撃されたらこっちはひとたまりもないわ!
僕は、このババアの写真を撮りましたからね。記念写真に紛らせて撮ったのですが、オレンジの部分だけが映り込んでいたため気持ち悪く、神社に行く母親にお願いして、お守りと一緒におさめてもらいましたから。
④新聞に掲載される俳句 4ナンナン
新聞には、「俳壇」と呼ばれる、投書欄が存在します。一般の方が作った俳句を載せ、それをプロの俳人が選評するのですが、俳句の完成度が、めちゃくちゃ低いのです。
たとえば昨秋、某新聞に掲載された『寒稽古 己に声を かけ続け』『愛情を 込めて作った ひつまぶし』の2句が、佳作を受賞したのです。
これ、何がすごいんですかね?だいたい、ひつまぶしって、ウナギ切ってお茶をかけただけですよね?むしろ手抜き料理ですよね!?
なかでも、神戸市の永田さんという人は、すさまじいですよ。某新聞の常連で、月に何度も掲載されているのですが、そのどれもが信じがたい完成度の低さなのです。
『やわらかな 光にいつも 身を任せ』
意味わからん!そもそも季語はどれやねん!
『オリオン座 見上げてかじる カステーラ』
なめてんのか、お前!カステラを強引に5文字にすんなよ!
『読初は 丸山眞男 第一巻』
知らんがな、そんなもん!お前が年初に何読んだとか誰も興味ないねん!
なのに選評者は、「やはり、年初は丸山にかぎりますね」と、訳のわからないコメントを寄せているのです。
俳壇の隣には「歌壇」もあり、永田さんは短歌にも手を出しはじめました。俳句に飽きたのか、最近では歌壇の常連になりつつあるのですが、この短歌がまた、俳句にも増してひどいのです。
『雪降れば 雪を喜び 彼を待つ 雪に感謝し 山あいを行く』
雪雪うるさいねん、お前!一生分聞いたわ!
『寒空の下 駆け寄る孫は わたくしに チョコレートパフェを 食べさせたがる』
ごめん、まったく意味わからん!で、字余りにもほどがあるぞ!「7 7 5 10 7」って、それはもう短歌じゃないからな!ていうか、10て!10はないやろ、いくらなんでも!だいたい、いきなり7も行くかな、普通!?で、新聞に載せるかな、普通!?
ですが、上には上がいます。昨秋、某新聞の歌壇に、とんでもない短歌が掲載されたのです。
『日産を リストラになり 流れきた ブラジル人の 隣で眠る』
これ、ホームレスなんですよ!(大阪市)(天理市)などと掲載者の住所がカッコ書きされている中に、こいつだけ(ホームレス)と書かれていたのです!
お前、いらん金使うなよ!そのハガキ代と切手代で何か食えよ!その金があったら、でかくてまずいパンが1個食えるやろ!
みなさまも一度、新聞の俳壇をご覧になってみてください。とんでもない俳句や短歌がゴロゴロしていますから。
⑤あり得ないものを販売している、お祭りの露店 5ナンナン
お祭りには、たくさんの露店が並びます。ですが、たこ焼きやリンゴ飴といった王道メニューを販売しているのを尻目に、とんでもないものを販売している露店があるのです。
たとえば、「それ、何の肉?」と訊きたくなるほど、妙な肉を販売している露店があります。通称「謎肉」と呼ばれるもので、ドラクエのくさった死体を焼いたような、ゴミみたいな肉なのです。
誰が買うねん、こんな肉!タダで引き取ってもらう系の肉やんけ、これ!
店の大将は、油ぎった顔面をしています。その顔色と肉の色とがリンクして気持ち悪く、誰1人として買う者はいません。
その結果、店の大将は笑けるぐらい、ブルーな顔をしています。売れ残ったたくさんの肉を前に、足を組んでうちわであおぎながら、泣きそうな顔でこちらを見ているのです。
しまいには開き直って、自分で食べはじめます。一方では大繁盛し、一方では閑古鳥が鳴いています。露骨なまでの勝ち組と負け組の差に、見ていて笑けてくるんですね。
また、大将の横には、必ずと言っていいほど、デブの娘さんがいます。茶髪で、学校がイヤになって父親の仕事を手伝っている感が丸出しの娘さんがおり、その多くが、レディース系の漫画を読んでいます。ムスッとしながらニラんでくるので、親子でおもしろいのです。
お祭りには、ナンナンが多いです。
ほかにも、お祭りには必ず、胸毛の濃い外国人がいます。下は短パン、上はタンクトップを着ており、タンクトップから、獰猛な胸毛を出しまくっているのです。
4年前のことです。僕が畳の上でおでんを食べていると、隣に、このタイプの外国人がきました。日本人の女性を連れており、「フルタチサン、ココノオデン、オイシイデスネ!」と、はしゃぎ倒していたのですが、ふと見た胸毛に、おでんのカラシついてたんですよ!
なんでやねん、お前!どんなはしゃぎ方したらつくねん、そんなところに!
「フルタチサン、コノガンモ、オイシイデスネ!」
外人ががんもて、おい!「がんもどき」知ってるだけでもびっくりやのに、がんもて!
「コノガンモ、タマラン!」
俺もたまらんわ!お前も『びっくり人間』に出れるぞ!
お祭りは、普通じゃないことが多すぎます。濃い奴がウジャウジャしており、その多くがナンナンなのです。
⑥ジジイの金玉 6ナンナン
銭湯に行くと、たくさんのジジイがいます。ですが、全員と言っても差し支えないほど、金玉が異常に長いのです。「それ、ババアの垂れ乳に対抗してんの?」というぐらい長く、イスに座ると床につきそうなほどなのです。
長すぎんねん、お前!風呂は短いくせによ!
なかには、常軌を逸した長さの奴もいます。引っ張ったら、くす球みたいに入れ歯が飛び出してきそうなほど長いのです。
お前、なんでそんな長いねん!もしかして、年「金」とかそういうこと?年金の支払いを首を長くして待った結果、「金」も長くなったんか!?
僕は銭湯に行くと、ジジイの金玉をチェックします。過去最高は、地元の銭湯にいる「17センチジジイ」だったのですが、先日ついに、20センチの大台にのっているジジイを発見したのです。
20センチですよ、20センチ?こんなもん、和式便器に座ったら便器につくでしょ!?
なのにこのジジイは、めちゃくちゃチンチンが小さいのです。「20(金玉):1(チンチン)」の比率で、色も黒いです。前から見たら、みの虫が殻から顔を出してるみたいなのです。
シャレならんわ、お前の性器!バイヤーが評価しそうやわ、逆に!
このジジイは、サウナに入りました。この日は、北朝鮮がテポドンを発射する可能性があり、サウナのテレビを見ながら、誰もがその話をしています。僕はこのジジイを観察するべく隣に座ったのですが、ジジイの下の段に座ってるオッサンの後頭部に金玉つきかけてるんですよ!途中でオッサンが後ろにもたれかかったため、頭のすぐ上に金玉があるんですよ!
冷えピタか、それ!ていうか、おでこに金玉置いて風邪治るか!悪化するか膿んでくるかどっちかや!
「テポドン、どうなるんやろ……」
いやいや、お前の真上にテポドンあるから!もうテポドンが迫ってるから!チポドンがいつ着弾してもおかしくないから!
これ、たぶんですけど、このジジイ、金玉にゲードボールの玉が当たってますよ。何かにぶつからなければこんな長さにはならず、もしくは、童貞のまま亡くなった戦友が、嫉妬で引っ張っている可能性も0ではないのです。
そして、最後。
これだけは、本当に意味がわかりません。ナンナンなんて言い方では済まされず、「ドウイウコトカヲセツメイシテクレ」に認定したいと思います。
⑦内山田洋とクールファイブ 1ドウイウコトカヲセツメイシテクレ
往年のバンド、内山田洋とクールファイブ。『長崎は今日も雨だった』で知られ、みなさまも名前ぐらいはご存知でしょう。
ですが、こんなバンド名をつけて、ほかのメンバーはよく我慢してるな、という話なのです。「その他大勢」みたく、なめすぎもいいところなんですね。
それでも、内山田が飛びぬけて歌のうまい、カリスマボーカリストだったらわかりますよ。「ボンジョヴィ」と同じ理屈で、まだ理解できますよ。
ですが内山田は、バックコーラスの1人にすぎません。メインボーカルが別におり、残りの5人と後ろで「ワワワワー!」とコーラスするだけなのです。
何様やねん、お前!なんでそんなに前に出てくんねん!
「ワワワワー!」
やかましいわ!ていうかお前、いらんやろ!クールファイブは残りの5人で何とかなるやろって、6人おるやんけ!クールファイブやのに6人おるやんけ!
しかも、バンドの立ち位置が気持ち悪いです。クールファイブは中央にボーカルがおり、残りの5人が2人と3人に分かれます。1本のマイクに顔を近づけて、延々と「ワワワワー!」とコーラスするだけなので、「ワワワワー!」がくるまでオッサン5人は立ちっぱなしなのです。
何がしたいねん、お前ら!お前らのファンなんておるか!「あなたのワワワワーが最高です!」とか言うか!
しかもメンバーに1人、えげつないハゲがまじっているのです。「ムード歌謡」とか言うものの、そのハゲのせいでムードがぶち壊しなのです。
頭までクールにすんなよ、お前!どこまでクールやねん!
それでも100歩譲って、これらは、よしとしましょう。問題は曲名です。むちゃくちゃなタイトルばかりで、『女の意地』『女のくやしさ』『女の河』など、女関係がやたらと多いのです。
意味わからん!なんや、「女の扱い方もクール」とかそういうことか!?
『新潟の女』
なんで新潟限定やねん!出会い系か!
『恋さぐり夢さぐり』
何を言うとんねん!「ちかん、あかん」みたいに言うな!
『魅惑シェイプアップ』
音楽なめてんのか、お前!売れるか、こんなタイトルの曲!
『あきらめワルツ』
これはハゲにボーカルやらせろ!この曲名やったらハゲが適任やわ!
『すべてを愛して』
これもハゲに歌わせろ!すべてを愛してもらうためにハゲに歌わせろ!
『ためいきの季節』
これもハゲが適任や!
『昔があるから』
これもハゲにやらせろ!
『さようならの彼方へ』
これもハゲや!
『東京砂漠』
完全にハゲやんけ!お前これ完全にハゲの歌やろ!
『わかれ前夜』
最後の髪の毛とかそういうこと!?出征前夜じゃなくて「出毛前夜」とかそういうことか!?
『だまって行かないで』
ブルーなるわ!髪の毛に必死すぎてブルーなんねん!もうヅラかぶれよ、お前!
『心がわり』
かぶった!心がわりしてヅラをかぶった!
『マイウェイ』
開き直った!開き直って自分の道を突き進みだした!
みなさまも一度、YOUTUBEで、映像を確認してみてください。はっきり言って気持ち悪いです、このバンド。とりわけハゲを中心に見た日には、歌に集中できないですから。
以上が、今回の考察です。
ちなみに④でご紹介した、神戸市の永田さん。先日、性懲りもなく新聞の歌壇に、以下の短歌を寄せていました。
『絶対に 手で開けるのは 許さねえ エレベーターの 鋼鉄の意地』
お前、何言ってんねん!!!