グイグイはやめにするべきではないか?の考察~ベスト版~(携帯読者用) | 新・バスコの人生考察

グイグイはやめにするべきではないか?の考察~ベスト版~(携帯読者用)

※過去の「グイグイ」の記事をごちゃ混ぜにして再編集

 先日、仕事場近くの家電量販店に立ち寄りました。

 といっても、暇つぶしに入っただけです。買うものはなく、フロアをぶらぶらしていました。

 しばらくして、従業員の1人が、僕に張り付いてきました。

 「何をお探しで?」

 こう言ってまとわりつき、「いや、特に買いたいものはないんで」と返しても、「お客様、この電気シェーバーはすごいですよ!」と、セールスを展開し始めたのです。

 これ、うざいでしょ?客の空気を読んで、すぐに立ち去るべきでしょ!?

 僕は無視して、近くのパソコン売り場に移動しました。

 5分後。なんとなしに寄ったヒゲ剃りのコーナーに、先ほどの従業員が再び、やって来ました。

 どうしても電気シェーバーを売りたいのか、セールスを展開してきます。口からツバをとばし、僕に「お客様、もしよかったら1度、お試しになってもらって?」とお願いしてきたのです。

 僕は現在、ヒゲが生えていません。そのことを説明したところ、「では、私のヒゲを剃ってみますね!」と言って、自分のあごヒゲを剃り始めたのです。

 意味わからん!お前が剃っても使い勝手のよさは俺にはわからんやろ!

 「全然、痛くないですよ!」

 伝わらんねん!使ってない俺にはわからんねん!

 「ほら?ほら?」

 病院行け、お前!脳の画像を撮ってもらったら、おそらく黒いのが見つかるわ!

 僕は、人の無神経さ、強引さ、常識のなさ、謙虚のなさなどを、「グイグイくるな!」という意味で、グイグイと単位化しています。この従業員の行為は、典型的なグイグイです。無視してもまとわりついてくる奴など、迷惑以外の何物でもないのです。

 そこで今回は、「グイグイはやめにするべきではないか?」の考察~ベスト版~です。

 以下、僕が過去に遭遇したグイグイをご紹介します。

 被害者だけではなく、僕を含めた誰もが加害者になりかねないので、身に覚えのある方はご注意ください。

①電車の座席の隙間に、強引に体をねじ込んでくる 1グイグイ
 電車の座席に座っていると、10センチあるかないかの隙間に、体をねじ込んでくる人がいます。どう考えても座れないのにねじ込み、ほかの誰かが立つことになるのです。

 こんなもん、席の泥棒でしょ?捕まらないとはいえ、やってることは泥棒と同じでしょ!?

 このグイグイは、オバハンに多いです。

 なかでも、大阪のオバハン。大阪のオバハンに至っては、5センチの隙間でさえ突入してくるのです。

 一反もめんか、お前!そんな隙間、一反もめんかディオに吸われすぎたゾンビしか入らんぞ!

 とはいえ、このタイプは、まだましです。遠目からニラんできたり、目の前でため息をついたりと、露骨なオバハンがいるのです。

 なにしろ僕は1度、傘の先をずっと、足に当てられたことがあります。「どけよ!」とばかりに、前にきたオバハンがずっと、持っている傘を僕のつま先に当ててきたのです。

 ロシアンマフィアか、お前!仕込み傘か、それ!

 気になった僕は、傘から足を離しました。すると足を動かすやいなや、このオバハンが僕に言ったのです。

 「兄ちゃん、うちに座らしてや?」

 言うてまうな!言うてまうなよ、お前!

 「頼むわ!うち、足悪いねん!」

 ウソつけ!ていうか、俺の足が悪くなるわ!お前に傘の先を当てられて、俺の足がいかれてまうわ!

 ほかにも、僕が大学生のときのことです。

 僕の隣に座っていた大柄の男性が、オバハンが立っているのを見て、席を立ちました。気をきかしてくれたのですが、それを見たオバハンが、こう口にしたのです。

 「鈴木さん、あそこに座ろ!デブの兄ちゃんがどいてくれたわ!」

 失礼やろ、お前!デブの兄ちゃんは、まだおんねん!丸聞こえやねん!ていうか、お前もデブやろ!単一電池みたいやろ!

 大阪のオバハンの図々しさだけは、尋常じゃないです。近くに発見したら、くれぐれもご注意ください。

②スポーツジムで、客のくせにインストラクターぶってくる 2グイグイ
 何かを習う場において、やたらと上からしゃべってくる人がいます。自分もただの客なのに、「私のほうが先輩だから!」とばかりに得意気で、なかには、頼んでもいないのに教えてくる人までいます。

 僕が通うスポーツジムに、このタイプのマッチョジジイがいます。インストラクターがいるにもかかわらず、新入りを見つけては、隣に張り付いて無理矢理教えてくるのです。

 このジジイは、まず、上腕二頭筋を鍛えさせます。客をマシーンに座らせて、「君だったら、まずは60キロだな」「君は女の子だから、30キロから始めてみようか」とか言いながら、10回、重りを上げさせるのですが、1回ごとの合間に、妙なかけ声を挟んできます。

 「はい、1、大きく息を吸って!」

 「はい、2、使ってる筋肉を意識して!」

 このように声をかけ、1度、「はい、8、明日を夢見て!」って言ったんですよ。

 スラム街か、ここ!そんな大志抱いてる奴なんておらんわ!

 このジジイは、6で必ず、「自分の体がハガネになったところを想像して!」と叫びます。ですが、これはセリフが長いです。あるとき、ジジイのセリフよりも上げるスピードが速くて7回目に突入してしまい、それに気づいたジジイが「はい、6、自分の体がハガネになったところをって、速い速い!」と客にキレたんですよ!

 なんでお前のしゃべるスピードに合わせないとあかんねん!なんでお前のセリフありきやねん!

 「はい、9、もうすぐ夏だ!」

 どういうことやねん!どういうことやねん、それ!

 このジジイには、弟子がいます。ジジイの教えを受ける「弟子ジジイ」が5人以上おり、ジジイの遺伝子を受け継いで、客にガンガンにおせっかいを焼いてくるのです。

 ある日、1人の女性が倒れました。

 そのときなんて、その女性がバタンと倒れるやいなや、一瞬で全員が現場に集まりました。全員が「大丈夫か!?」と叫び、フロアの方々からドラクエのマドハンドなみにジジイが増えてきたんですよ!

 なんやねん、その結束の固さ!お前らはもう、『チームジジイ』とプリントされたTシャツを着ろ!そのTシャツを着て明日を夢見ろ!

 ちなみに余談ですが、チームジジイのメンバーの1人は、シャンプーに『ヴィダルサスーン』を使っています。

③自分の結婚式のビデオを見せてくる 3グイグイ
 結婚式のビデオを渡してくる人がいます。

 式の模様を撮影して、後日、参列者に渡してくるのですが、こんなものを渡されても、「知らんがな!」としか言いようがありません。幸せか何か知りませんけど、見たくも何ともないのです。

 先日、僕宛てに郵便物が届きました。

 送り主は東京に住む、古い友人です。中に入っていたのは、自分の披露宴の模様を撮影したDVD。参列できなかった僕へのプレゼントらしく、息抜きがてら見てみることにしたのですが、自分で映像を編集したのか、はっきり言って、気持ち悪いのです。

 まず、ことあるごとに、妙なナレーションが入ります。本人の声で、「お父さんが泣いています。お母さんも号泣しています。こいつは食べてばっかりです……」「彼は小学生のときに大便を漏らしましたって、しまった!これは言ってはいけないことだった!」などと、ちょいちょい小ボケが入ってくるのです。

 なんやねん、これ!何なん、この気持ち悪い感じ!?で、食べてばっかりですって、お前はすべってばっかりやぞ!

 しかも、途中で「ちょっと一息」と題して、ミニコントが入ります。

 こいつは、スポーツメーカーに勤めています。自社の製品を宣伝するために、会社の上司と一緒に、「課長、このスポーツドリンクはおいしいですね?」「そうだな。飲むと体がみなぎるみなぎる!」「課長、そんなこと言って、またゴルフに行くつもりでしょ?」「バレたか!?」と、妙なコントをインサートしているのです。

 なんやねん、この茶番!何なん、この「スベリミナル効果」は!?

 またこの課長が、筋金入りのハゲなんですよ。「ハゲで飯食ってます!」と言わんばかりの大ハゲで、その更地っぷりにドン引きなのです。途中で、「課長、残念ながら、このドリンクで髪の毛は増えませんよ?」「チキショー!」という自虐コントが入るものの、ハゲっぷりが獰猛すぎて笑えないのです。

 頭頂部にモザイク入れろ、お前!映像の編集はいいから、頭を編集しろ!

 なのにこのハゲがまた、オチで毎回、舌を出してきやがるのです。「バレたか?」「チキショー!」と叫んで舌を出し、その静止画で♪チャンチャンと効果音が流れるのです。

 きつすぎるわ、この映像!深夜でも流せんわ、これ!砂嵐見るほうがまだ体に害はないわ!

 結婚式のビデオを渡すなど、迷惑なだけでしょう。変に編集したDVDに至っては、うざくて仕方がないのです。

④絵馬を使って、神様に無理なお願いをする 4グイグイ
 木に願いごとを書いて吊るす、絵馬。なかには言うにことかいて、べらぼうなお願いをしている奴がいるのです。

 先日、散歩のついでに、地元の神社に入りました。吊るされた絵馬をなんとなしに見たところ、そのうちの1つに『ヒザの痛みがとれて、お金持ちになれますように!』と書かれてあったのです。

 ぜいたく言うなよ、お前!お前かて、クララがキャビア食いたがったらイヤやろ!

 とはいえ、こんな絵馬は序の口です。なかには、目を疑うような願いごとをしている奴がいるのです。

 『商売繁盛!夫婦円満!交通安全!』

 1個にせいや!500円ごときで3個も頼むなよ!

 『由美へ。一生一緒にいてくれや!みてくれや才能も全部含めて!」

 由美に言えよ!お前それ、由美に直接言えよ!ていうか、「由美へ」って言うてもうてるやんけ!

 『俺の人生、オール一本!』

 知らんがな、そんなもん!神様はどうしたらいいねん、こんなこと言われて!ていうか、なんで金払ってこんなこと書くの!?

 とりわけ、以下の願いごとだけは、本気でむかつきました。あまりに腹が立ったので、もう名前をさらしますわ。こいつは伊丹市の「黒田義孝」です。

 『第52回群像新人賞、第16回三田文学新人賞をダブル受賞できますように。それが無理なら、関西電力か村田製作所のどちらかにSEとして再就職できますように』

 何様やねん、お前!この不景気に、何を言うとんねん!隣の『ボケ風じじ!』と書いたババアを見習え!謙虚やろ!ボケないようにボケ風じと書いたって、漢字間違っとるやんけ!すでにボケとるやんけ、このババア!黒田さんごめん言いすぎた、隣にもっとひどい奴おったわ!

 はっきり言ってね、こいつら罰当たりますよ。願いが叶うどころか、あまりの不敬に、神様が罰を与えてきますから。

⑤人から借りたバスタオルなのに拭きすぎる 5グイグイ
 銭湯でバスタオルを忘れ、誰かに借りる人がいます。

 ですが、人様のものだということを忘れて、ガンガンに拭く人がいます。股間や耳の中はもちろん、ひどい場合、肛門まで拭くのです。

 これ、少しは遠慮がいるでしょ?デリカシーがなさすぎるでしょ!?

 友達なら、まだわかります。ですが、見知らぬ人にお願いされることがあるのです。こちらとしても、イヤだとは言いにくいので貸してあげるのですが、そんな奴にかぎって、ガンガンに拭くのです。

 僕は過去、通っているスポーツジムの風呂場で、5、6回、貸してあげたことがあります。

 ただ、昨夏に貸してあげた人は、まあグイグイでしたよ。オグリキャップみたいな顔をしたジジイで、僕のバスタオルを手にするやいなや、股間から拭き始めたのです。

 お前、いきなり股間拭くか、普通!?お前それは、USJでいきなりジョーズ行くようなもんやぞ!

 イラっとしながらも、僕は横目でチェックしていました。するとこいつが、股間を念入りに拭いているのです。「テレクラの女に会う前か!」というぐらい、チンチンを拭きたおすのはおろか、金玉を引っ張って裏筋を拭いているのです。

 ターちゃんか、お前!そんなに金玉引っ張る奴、ジャングルの王者ターちゃんしかおらんぞ!

 またこのオグリキャップが、陰毛が白髪だらけなのです。「それ、ピアノか?」というぐらい白の比率が高いのです。

 チン毛どうなってんねん、お前!もしかして、オグリキャップやから「芦毛の怪物」とかそういうこと!?

 返す刀で、ジジイは上半身を拭きました。脚も拭き終えたので、やっと返してもらえると安心していたのですが、総仕上げとばかりに、股にタオルを挟んで両手でこすり上げはじめたんですよ!

 勘弁してくれよ、おい!もうゴミ箱行きやんけ、そのタオル!

  「ありがとう!」

 すいませんって言え!で、できれば買い取ってくれ、そのタオル!

 このケースでは、拭いたらダメな場所があります。少なくとも、借りた人に見られてはダメで、貸したほうからすれば、「丁寧に拭かずに、少しは濡れたまま帰れ!」と思うのが正直なところなのです。

⑥喫茶店で、隣のテーブルからガンガンに話しかけてくる 6グイグイ
 新幹線やバス、喫茶店など、隣にいるというだけで、話しかけてくる人がいます。眠たかったり、仕事の打ち合わせをしたりしているのに、空気を読まずに、ガンガンに話しかけてくるのです。

 僕はちょっとした打ち合わせのとき、いつも同じ喫茶店を使います。常連のオッサンがおり、3回に1回は、僕の隣の席に座って話しかけてくるのです。

 先日も仕事の打ち合わせをしていると、隣にこのオッサンが来ました。

 そして席に座るいなや、僕にこう訊いてきたのです。

 「なあ兄ちゃん、豚インフルエンザってどう思う?」

 訊き方が広すぎるわ!答えようないわ、そんなもん!

 「わしはあれ、ほんまは水道水が原因やと思う」

 意味わからん!で、お前は今、水道水飲んでるやろ!原因を補給しとるやろ、今まさに!

 あまりにしつこいので、僕は無視しました。すると今度は、右隣の若者に話しかけ始めたのです。

 「なあ兄ちゃん、豚インフルエンザってどう思う?」

 聞こえてたわ、そいつも!お前の真横やから全部聞こえてんねん!

 「わしあれほんまは……」

 だから水道水やろ!?お前がおかわりを求めた、その水道水が原因なんやろ!?

 10分後。

 このオッサンが「こっちや!」と言って、手を挙げました。友達が来たらしく、僕は何気に視線を投げたのですが、線路みたいなものすごいバーコードのハゲがやって来たんですよ!

 すごいの来たぞ、おい!ちょっと待って、何、このハゲ!?

 えげつないバーコードなんですよ!残った髪が平行に5ブロックあるだけなのです!「鶴が捕まるわ!」というぐらい「ワナ」みたいな毛の残り方で、ていうかもう完全に線路なんですよ!

 何線やねん、それ!気になるから、何線か教えろ!なんや、御堂筋線か!?

 「何で来たん?」

 「御堂筋」

 当たってた!当たってたぞ、おい!御堂筋が御堂筋線に乗ってきたぞ!お前はもう、ヅラかぶって新御堂筋にしろ!

 久々に、我が目を疑いました。オッサンの話しかけ、及び、バーコードが気になって仕事にならず、一緒にいた後輩に頼まれて、急遽、場所を変えましたから。


 そして、最後。

 これは、グイグイどころの話ではありません。本気で頭にきているので、「ブチギレルワ」に認定したいと思います。

⑦朝っぱらから選挙カーに乗って、大声で叫ぶ 1ブチギレルワ
 これはみなさまも、1度はむかついたことがあるはずです。

 選挙の際、朝っぱらから応援を始める奴がいるのです。選挙カーに乗り、「~でございます!がんばりますのでよろしくお願いします!」と、ガンガンにしゃべってくるのです。

 静かにせいや、お前!だいたいがんばりますって、当たり前じゃそんなもん!がんばるんは当たり前、その先に何をするのか具体的に話せよ!

 それでも、ちゃんとした政治家であれば、まだ許せます。

 ですが、そんな奴にかぎって、ろくでもない奴です。過去、僕の地元の市議会議員選挙の際、立候補者のオバハンが、朝の9時から「ホタルを守ります!」と連呼したのです。

 どうでもいいわ、ホタルとか!悪いけど、この不景気にホタルなんてどうでもいいわ!

 しかもこのオバハンが、北半球で1番のブサイクなのです。下駄箱みたいな顔をしたオバハンなので、受かるわけがないのです。

 お前、出んなよ、そんな顔で!お前は市民の審判を浴びる前に、まずリサイクルショップの審判を浴びろ!

 「この街を必ず変えます!」

 顔を変えろ!お前はまず、顔の「CHANGE」を市民に約束しろ!話を聞くんはそれからや!

 「この街を美しい街にします!」

 お前がおったら無理やわ!ていうかお前、引っ越せ!ほかの市に引っ越すだけでお前の公約は果たされるわ!

 僕の家は、小さな駐車場を経営しています。後援会の人とうちの母親が知り合いのため、このオバハンがうちにやって来たのですが、駐車場に「ポスターを貼らしてくれ!」とお願いしてきたのです。

 いやいや、無理無理!で、うちにはもう下駄箱あるから!お前よりもいい下駄箱があるから!

 「マニフェストを見てもらえませんかね?」

 ごめん、マニフェストどころかお前すら見たくないから!で、できればマニフェストに「整形します」と書いてくれ!当選確実じゃなく、まずは整形確実にしてくれ!

 はっきり言いますけど、ブサイクでうるさい奴なんて、誰も票入れないですよ。政策うんぬんは関係なく、副次的な迷惑が致命傷になるのです。

 とりわけ、朝からうるさい政治家。これ、絶対損してますよ。

 国民は、誰がなっても同じ、と思っている節があります。若者に至っては、政治にまったく関心がありません。休日に起こされたら、誰もそいつには入れないのです。


 以上が、今回の考察です。

 ちなみに先ほどのオバハンは、ありえない得票数で選挙に落ちました。

 選挙後、地元でそのことが話題になり、現場にいた後援会の人が、こう言っていたそうなのです。

 「やっぱり落ちたのは、見た目ですかね?」

 うん、絶対そう!それだけは当選確実!