私は、仕事が暇だと
いろんな同業者のブログを見たり
タイヤ関連の動画を見て
うすら笑いを浮かべてる
んですが、
非常に参考になるものもあれば
何じゃこりゃと思うような
ひどいものもあって。
で、昨日発見したのは、
珍しい形をしたトラック・バス用
タイヤチェンジャーの紹介と
それを用いた大型トラックの
タイヤ交換作業風景の動画。
※運送会社さんとか絡むので
動画のリンクは控えておきます。
これがまた突っ込みどころ満載で
「おいおい、それやっちゃダメだろう」
とか一人心の中で突っ込みながら
見てたんですが、
そんな中、とんでもない行為が。
「ハブボルトにグリースを」と言いながら
グリーススプレーを手に取る作業者。
グリースは油膜が厚いから
使い過ぎはあんまり良くねえぞと
ここでも一人突っ込みしてたら、
なんと、
ハブの正面からグリーススプレーを
「ブシャ~」
これには絶句
ふなっしーも唖然。
ハブとホイールの当たり面はグリースまみれ
なのに
そのままタイヤを装着。
マヂかよ・・・。
グリース使い過ぎとかそんなのは
どうでもよくなってしまいました。
ハブとホイールはボルトの軸力によって
ハブとホイールを強く密着させることにより
当たり面に大きな摩擦力を発生させ
荷重や動力を伝達します。
ハブとホイールが接触する当たり面に
油分が入ってしまうと摩擦が弱まり
ハブボルトに剪断力がかかってしまい
ゆくゆくハブボルトが破断したり
ホイールが脱落したりします。
長瀬智也主演の「空飛ぶタイヤ」で有名な
横浜母子3人死傷事故。
あの事件によってタイヤ脱落事故の多さが
クローズアップされました。
国、車両メーカー、タイヤ及び整備業界は
再発を防ごうと作業手順の周知や
啓蒙活動を行ってきたはずなんですが・・・。
多分、この作業者さんは
そういうの理解してないんでしょうね。
いまだにこういうことをしている
自称「プロ」がいるなんて。
「怖い」です